2019年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

今できる範囲が適正な学習量

「1週間にこなす問題はどのくらいが適当なのでしょうか?」という質問をよく受けます。実際には子どもによって違うので、これだけのことをやればいいということはありません。

例えば算数についてその週のテーマがひとつあるとしましょう。当然、そのテーマについてまず基本問題があって、それを応用した練習問題がテキストにはあるでしょう。ある生徒にとってはまず基本を学ぶことが大変であったとします。とすれば1週間で練習問題までたどりつくには相当大変でしょう。しかもその問題の理解は手を出すだけにとどまってしまう可能性が高いのではないでしょうか。

一方、ある生徒にとっては基本はすぐわかってしまって、例題、基本問題も簡単で練習問題までそこそこできてしまうかもしれません。

これが確かに力の差といえるかもしれません。ここで試験であれば、当然のことながら頭の良い子が有利になることは間違いないでしょう。しかし、入試は初学を競うのではありません。じっくり準備をしてできるようになったところで競争をするわけですから、単に頭のいい子ばかりが勝つ勝負ではないのです。

で、前者の子であれば、基本だけをまずしっかり学習すればいいのです。そしてそれが理解できたら、その次の機会に練習問題に進めばいいのです。最初のうちは、頭のいい子との差はどんどん広がっていくでしょう。しかし、範囲には限りがあります。やがて初学のものはなくなり何度か学習した範囲での勝負になってくるのです。そうすれば基本をじっくり身に付けた子が次第に差をつめていくでしょう。その結果として毎年、入試のころは定員の2倍程度の子どもたちの力の差はほとんどなくなっていくのです。

「今出来ないことを考えるより、今出来ることに集中する」ことが重要なのです。そしてひとつ理解できれば必ず理解は連鎖的に広がります。その過程でおもしろさもでてくるし、自信も生まれるものなのです。もちろん楽なことばかりを考えるのではありません。ある程度負荷がかからなければ力はつきませんが、だからといって到底不可能なことを追いかけても何も生まれないのです。

今がんばってできることに集中する、その結果としてできる問題数が子どもたちの「適正学習量」ということができるでしょう。


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化石に関する問題

2018年女子学院の問題です。

生命は、約40億年前に誕生したと考えられており、その歴史を通じてめざましい多様化をとげた。環境の変化に応じて、様々な生物が出現しては、絶滅していった。過去に生きていた生物の骨や殻などは「化石」となり、海や湖の底で泥や砂が積み重なった( A )から産出することがある。化石からは、過去に生きていた生物について様々なことがわかる。

20180414t001

20180414t002

(1)文章中の( A )にあてはまる言葉を答えなさい。
(2)右のB、Cは、「生きている化石」と呼ばれる生物の化石の写真である。
  1 B、Cは何の化石か。生物名をそれぞれ答えなさい。
  2 「生きている化石」とはどのような生物か説明しなさい。

(3)サンゴも「生きている化石」の1つである。サンゴの化石が、ある( A )から産出すると、その( A )ができたとき、その場所の環境が、「あたたかくて浅い海」だったと推定できる。
 「生きている化石」は、( A )ができたときの環境を推定できる化石となりえる。なぜなら、「生きている化石」が(2)2のような生物であるということは大昔から( D )と考えられるからである。
 ( D )に入る文を考えて、20字程度で答えなさい。

(4)生物の歴史の中で、はねや翼を羽ばたかせることによって飛行できる生物のグループは4つである。そのうちの3つは、「恐竜と同じ時代に生きていたプテラノドンなどの翼竜類」、「羽毛でできた翼をもつ鳥類(一部を除く)」、「ヒトと同じホ乳類の生物で指や前あしに張られたうすい膜を翼とする( E )類である。
( E )に入る生物名と、残り1つの生物のグループ名「( F )類(一部を除く)」を答えなさい。

2 江戸時代の日本では、「不定時法」という方法で時刻を定めていた。これは日の出と日没を基準とする方法で、その間を昼夜それぞれ6等分した長さを時間の単位(1刻)とするものである。ただし、日の出、日没とは、太陽の中心が地平線上にあるときとする。
(1)江戸(東京)において、次の1~6の文が正しい場合には〇、誤っている場合には×を書きなさい。
  1「日の出から日没まで」が最も長い日は、昼の時間は6刻である。
  2 昼と夜で1刻の長さが同じ日、1刻の長さは、現在の1時間と同じ長さである。
  3 1年中いつでも日の出から3刻たっと、太陽はほぼ真南に位置する。
  4「昼の1刻の長さ」が長い日ほど、太陽が真南に位置するときの高さは高くなる。
  5「昼の1刻の長さ」が「夜の1刻の長さ」より長い日は、太陽の日の出・日没の位置は、真東よりも南側となる。
  6「夜の1刻の長さ」が「昼の1刻の長さ」より長い日は、昼間、太陽は北の空の低い位置を移動していく。

(2)江戸時代には、日の出や日没から何刻たったかを鐘の音の回数で知らせていた。「おやつ(お八つ)の時間」とは、日の出から4刻たったときに鐘を8回鳴らして時間を知らせたことに由来する。
 次のア、イとでは、「おやつの時間」は現在の時間でどちらが何分早いか。
  ア 日の出が現在の時刻で5時00分の日
  イ 日の出が現在の時刻で7時00分の日

【解説と解答 】
Aは地層。Bは葉の形からイチョウ、Cはシーラカンスです。
生きる化石とは生息している生物で、太古から形がほとんど変わっていない生物のこと。このような生物になるのは、生息する環境があまり変化していないことが生存の理由としてあげられます。
Eはほ乳類ですからコウモリ。Fは昆虫です。
I (解答)
(1) A 地層
(2)1  B イチョウ  C シーラカンス
   2 太古から形状がほとんど変化せずに現存している生物。
(3)D 生息している環境があまり変化していない
(4)E コウモリ  F こん虫

(1)
日の出と日の入りのちょうど真ん中が南中です。2は現在の1時間は24時間ですから、違います。5は春分から秋分ですから、逆に真東から北側にならなければならず、6は秋分から春分までですが、太陽は南の空を異動しますので、これも間違いです。
(2)日の出が2時間遅いので、120分ですから120÷12=10分、1刻の長さは10分イの方が短くなります。4刻ですから、10×4=40分早くなります。

2 (解答)
(1) 1 ○  2 ×  3 ○  4 ○  5 ×  6 × (2)イ・40


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第一志望校の問題をやってみると

子どもたちが少しずつ、過去問を始めています。

始めるといっても、まだ国語が中心ですが、算数も少しずつ手がつき始めています。

で、感想を聞いてみると「結構解ける」というのが一番多い。解ける、というだけであって、正解しているという訳ではないのですが、今やっている問題から遠くかけ離れているのではないかと思っていたようです。

しかしフリーダムの問題は過去問が多く利用されているので、今までやってきた問題とそう実は変わるわけではない。だから、「入試問題が結構できる」という感覚を持ってくれているようです。

そうなると、自分で勉強しようという気になりやすい。

入試直前期は、過去問をやり、覚えていないことをしっかり覚え直す、というプロセスを繰り返していきますが、それが自分でしっかりできることが大事。ただ、興味を持って自分でやれるようになれば、本当に力がついてくるのです。

少しずつ過去問を進めながら、学校別の傾向を研究してもらいたいと思います。


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