2014年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

なぜ復習が大事なのか

算数ではできなかった問題を復習するのが、優先順位の第一位です。

塾によっては予習が必要なところもあるでしょうが、それでも授業でできなかった問題を復習することが一番であることに変わりはありません。なぜか?

「できなかったこと」をできるようにすることで、力が伸びる、ということのように思いがちなのですが、実はちょっと違います。

復習することによって自分で考えるようになる、からなのです。

もちろん、問題を解いているときも自分で考えてはいるのですが、できなかった問題をもう一度考え直すのは、すでに一度考えているわけだから、考えることに深みが増します。

図を描いたり、グラフを作ってみたり、模型を作ってみたり、といろいろやっているうちに、「あ、そうかあ」と気が付く。

気が付かずともウンウンうなった後、解説を読むと「なるほど!」と理解できる。

これはウンウンうなるから、「なるほど!」が大きくなるのであって、ウンウンうなっていなければ、結局のところは発見があまりないから、実はできるようにもなっていないのです。

ところが、塾で与えられる問題が多いから、そう一問に時間がかけられるわけではない。だから、ついウンウンうなっていると

「そろそろ答えを見たら?」と大人は言いたくなるでしょう。

しかし、そこを多少こらえていないと、子どもは本当に考えなくなるのです。本当に考えている過程で実はできるようになっている。たくさんの問題を解くことでできるようになっているわけではないのです。

ここを間違えてしまうことが多い。同じようなパターンの問題を数字を変えて解いたところで、それは機械的に解いているだけのことだから、あまり考えていない。だから思考力はつかないのです。

私は1問最低15分は考えるべきだと思っています。ところがあきらめの良い子、(あるいはいいかげんな子)は1分もたたないうちに「わかんない」と答えを見始める。

で、実際に読んでわかっているのか?といえばうなっていないから、読んだこともよくわからない。だから、これまた力はつきません。

復習する、というのはウンウンうなりながら考えるようになるから、大事なのです。

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科目のバランス

子どもたちの成績を見ると、教科のバランスがある程度取れている子もいれば、そうでない子もいます。

例えば算数はできるが、社会ができない。あるいは国語はできるが理科はだめ。そういうバランスの悪い子は得てして、今の組み分けテストでは上に上がっていけない。どうしても順位は総合点でつくので、何かが足を引っ張る、ということになるわけでしょう。ただ、それはよく考えてみれば良い教科が支えている、という面もあるのです。

その良い教科がなかったらもっとひどくなる、ということなのでやはり良い教科がある、ということは子どもの自信を支えます。だから、成績を伸ばすには、まず得意な教科を先に伸ばす方が良いのです。

科目的なバランスをつい、考えがちになるが、今の時期は特に「自信のない教科」が「嫌いな教科」になりやすい。それに時間を取っても、なかなかできないから、かえってより嫌いになる、あるいはさらに自信を無くす、というのがあるのです。

それよりは先に好きな教科を伸ばす。そして6年生の後半になったら、今度は意を決して「自信のない教科」に転ずるのです。少なくも、得意な教科があれば、「勉強してできるようになる」という実績は持っているわけだから、あとは覚悟の問題になるわけで、これは試験が近づいてきていよいよ「これをやらないと仕方がない」ということでがんばる方が良いと私は思います。

で、それをやるとさすがに少しずつ点数は上がってくるわけで、それは6年生の後半右肩上がりになってくる要素の一つになるから、子どもたちも勉強のし甲斐がでてくる。

だから、今はあまり科目のバランスを取ろうと思わず、まずは一点突破してください。

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暗算のワナ

算数の問題を解いていく過程で、すべての過程の式を書くのはなかなか手間暇がかかる。そこで、多少、途中を飛ばして書いていく、ということはあります。

例えばある商品に4割の利益をのせて定価として、定価の2割引きをすると、600円の利益になった。この商品の定価を求めなさい。という問題の場合。1.4×0.8という式が思いついた瞬間に、先に1.12と置いて0.12が利益だと解く子が多いと思うのです。

この1.4×0.8=1.12は頭の中でやることになると、ここでちょっとした思い違いをすることが出てきます。例えばこの暗算が1.02だとふと思ってしまったら、このミスは見つかりにくいのです。

なぜか? 

どこにも書いてないから。頭の中でやったことだから、痕跡が残っていない。まして、このくらいの計算、わざわざ縦の計算を書くこともない、とつい思ってしまうから、自分の思い違いが見つからない。

それでも答えが割り切れなければ、「あれ?」と思うわけですが、この問題の場合はきれいに割り切れてしまうので、「簡単だよ。」ということになってしまう。

で、答えが×になって、初めて「変だなあ」と思うのです。

問題の読み違いもそうだし、実際に自分で思い込んでしまうと、もう見つからない。で、これを見つける手段を持っている子が、正解率の高い子、ということになるわけです。

どうするか?

一番安全な方法はやはり書くことでしょう。計算を暗算でやってもいいが、とにかく式は書く。1.4×0.8=1.02

見たとき、なんとなくあれ?と思えればいいし、あとで見直しをしたときに、「あ、ここが違う。」と見つけられる。つまり、ミスを見つけられるような方法を作っておく、ということが正解率を上げるコツなのです。

しかし、これは面倒だ。だから、なかなか徹底的ない。したがってミスは減らないのです。

こういうクセはなるべく早くつけた方が良いのです。だから、4年生も、5年生も、そして6年生も、まだできていなければ、即刻できるようにしてください。

なぜ式を書くのか? ミスを見つけられるために書くのです。

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