2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

新学期になって、まずやること

入学式、始業式と始まり、新学年になりましたね。

春休みの生活から、また4か月間、いわゆる通常授業というか、学校と塾がある生活が始まります。

特に4月は学校でクラス替えがあったり、担任の先生が変わったりした子どももいるでしょう。まずは新しい生活環境に慣れる、ということが大事です。

また塾も夕方からになりますから、勉強時間を上手に計画していかなければなりません。

2月、3月に比べてこれから、また勉強は難しくなっていきます。

6年生は志望校を意識した内容も出てくるでしょう。したがって、しっかり復習をしたり、宿題をこなしたりしなければなりません。

そこで、もう一度1週間のスケジュールを立ててみましょう。

月曜日から始まってそれぞれの日にどんな勉強をすればいいのか。

勉強時間の話でもお話しましたが、毎日どのくらいの時間勉強するかを決め、それにあわせて具体的にどんな勉強をするか、絞り込んでいきましょう。

塾のスケジュールも決まっていますから、いつまでに何をしなければならないかもはっきりしているはずです。

それがすんだら次は、組み分けテストなり、マンスリーテストなりの日程に合わせてやらなければいけないことを考えます。

やはりテストに向けて暗記をしたり、復習をしたりということは必要なはずで、その勉強を加えるとすると、その週は週間のスケジュールが狂うはずです。

ですから、少なくとも2つの方向、週間と月間のスケジュールを考えてみる必要はあるのです

まず新学期はここをもう一度再検討してみる必要があるでしょう。

2月、3月でも経験しているわけですが、新学年になるとやはり、問題をこなす量も増えてきますし、難度も上がってきます。だからもう一度、見直しをして具体的に何を勉強するか、決めていきましょう。

やることを決める、ということはやらないことを決める、ということでもあります。

「あれも、これも」

と思うことはありますが、時間は限られます。

やるべきことに優先順位をつけて、

「これだけはしっかりやりきる」

ようにしていくことが大切です。

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勉強時間の話

普段、塾のない日だとして、受験勉強にはどのくらいの時間が使えるでしょうか。

まず朝。学校に出かけるのが7時50分として、朝5時に起きれば3時間弱。もちろん朝ごはんを食べる時間もあるので、ここで2時間。

次は学校から帰ってきてから。4時に帰ってくるとして、夕食を7時とすると3時間。

夕食後10時まで勉強すると2時間。

これで合計7時間。

5時に起きているので、10時半に寝たとしても睡眠時間は6時間半。これで睡眠時間が足りればいいですが。ただ塾は9時過ぎまであるので、10時半に寝るというのは塾のある日はまず無理かもしれません。

つまり、塾に行かなくても7時間勉強するというのは、ほぼ不可能。まあ、良いとこ、5時間できれば良いのではないかと思うのです。

中学受験の準備期間が長くなるのは、まさにこの1日の勉強時間に由来するところが大きい。ふつう大学受験でも高校受験でも準備期間は1年半というのが多いでしょう。1年という生徒もいるとは思うのですが、中学受験生は3年かけている。

つまり短期的に勝負ができないのです。もちろん6年生になって体力がついた子が夜遅くまで頑張る、というのはあるでしょうが、しかしそれも最後の半年ぐらいが関の山。

小学生の受験だから、短期間で仕上がらない、その分、準備期間は長くなっているのです。

で、5時間というと、

「そんなに勉強してないわ」

と思われるお母さんも多いはずです。実は勉強時間は「朝」とか「夜」が注目を浴びるのですが、もっとも大事なのは学校から帰ってきての3時間

ここがうまくいかない子が圧倒的に多い。

なぜか? 監視の目が届かない。ワーキングマザーの方にとっては死角ですし、また子どもたちが学校から帰って「おやつだ」「ちょっと休憩」と言いやすい。だからだらだら時間を過ごしてしまい、つい勉強は夕食後となりやすいのです。

勉強の効率を上げるにあたって最も大事なのはこの3時間です。

まずはこの3時間をしっかり勉強する、ことに注目してください。ここでしっかり勉強できれば、夜それほど遅くまで頑張らなくとも、朝5時に起きずとも、そこそこ勉強時間は確保できるはずなのです。

新学期が始まります。

お子さんが学校から帰ってきてから夕食まで、どのくらい勉強できるか、まずはここに注目してください。

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作者と作問者は違うから

国語の文章を問題に出された作家が

「いやあ、書いた僕でも満点がとれない」

といった逸話は、結構過去からあります。

だから、入試問題の読解は、文脈を読むことよりも、実際にどう書いてあるか、ということを重視する。

誰がどう考えても、こういう答えにならないと本当はいけない。

だから

出ている本文」に「こう書いてある」ので答えはアという論理なのです。

これが最初は違和感があるでしょう。

実際に読み取っていく過程で、こういう意味なのではないかと思われる文もあるでしょうし、この文はこういう解釈も成り立つ、ということはあるかもしれません。

しかし、自由作文でもない限り、そういう論理は成り立ちません。

したがって塾の文章読解の授業は

「何が根拠か」

ということを中心に考えさせます。

ここに「こう」書いてある、ということを発見することが訓練のスタート。それが見つからないと、答えが出せませんから、実際には文章を読むというよりも、根拠を探すということを中心にする場合が少なくないのです。

これは異論もあるでしょう。本当に文章を読んでいるのか?ということとは若干論理が違う。だから作者が間違うのです。

作者は自分の論理でこの文章を組み立てていますから、文章に書いてなくてもひとつの論理がある。

しかし入試問題の場合「書いてないこと」は論理の根拠にはなりません。

だから自分の書いた文章を入試問題に使われたくない方も最近は増えているのです。

ただ勉強はここを割り切ってやらないと、進みません。案外文章を読むのが好きな子がこのことに注意がいかないばかりに点数がとれない、ということはあるので、注意が必要でしょう。

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