2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

この春、塾に入ったら、やっていないことだらけで・・・

とあせっておられるご家庭があるかもしれません。

最近の学習塾はカリキュラムが1年生から始まっているところが出てきました。1年生から塾に行かなくてもいいが、結局、そこから始まると、どうしても塾のカリキュラムは前倒しになります。

したがって、1年生から入らない限り、「塾のカリキュラムが学校のカリキュラムより先に行く」という状態になりますから、どこで入っても「やっていない」ということが出てくるのです。

子どもたちに算数を教えていても、

「これ習ってる?」

とよく聞きます。

「知ってる!」という子もいれば「習ってない!」という子もいます。特に4年生の春はそういうことが多いですね。

ここで「すでに遅れてしまった!」などと思わないことです。

例えば分数や小数の計算がまだ学校でやっていなくて、すでに塾に行っている子が知っていたとしても、それは別に問題ではない。習っていないということがわかった段階で、勉強すればいい、練習すればいいだけの話です。

もちろん学校のペースに合わせていると、中学受験はまったく間に合いません。これはその通り。だから進学塾のカリキュラムが必要になるわけですが、しかし、何も1年生から塾に通わずとも良いわけで、その段階、その段階で勉強していけばいい。

ただ、中学入試は「小学校では決して習わない」ことが出題されるので(もちろんすべてではありませんが)、これはどうしても塾の勉強が中心にならざるをえないのです。だからといって、すべて塾が決めた進度に合わせることもない。その子、その子が入試に間に合えばいいだけの話です。

一番いけないのは、「遅れてしまった!」と思って、思い切り勉強させてしまうこと。

これは、お子さんにとって何もプラスがおきません。別に悪いことをしたわけでもないのに、「遅れている!」と言われてしまって、子どもは楽しいわけがない。

「僕、分数の割り算、知らない」

と言われたら、

「そう、じゃ、勉強しようか」

でいいのです。

あわてず、少しずつ進んでいきましょう。カリキュラムも行くところまで行くと、その先はありませんから。(二次方程式は決して中学受験では出ないのです!)

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運動会の練習

私のころは運動会は秋と決まっていましたが、今はそうではありません。

どうも学校行事が秋に重なると授業計画やその他の進行が停滞するというので、イベントを1年間にばらす方向にあるのです。したがって、今頃運動会というのがあり得るわけです。

運動会の練習、6年生は大変かもしれません。

でも、最後の運動会だしね、がんばってもらいたいと思っているのですが、

「先生、うちの子、応援団長を引き受けてしまいました!」

と電話がかかってきたことがあります。

「あ、そうですか。じゃ、大変だ。」
「こういうときだけ、元気なんです。」
「まあ、いいじゃないですか。じゃあ、課題を調整しましょう。」

帰ってくると真っ赤に日焼けしていることもありますし、帰ってすぐ勉強できないこともあるかもしれません。

勉強は調整すればいいですが、無理して体調を崩さないようにすることが大事です。疲れれば、寝るのもひとつの手。30分から1時間ぐらい寝てしまえば、結構子どもたちの体力は回復します。

上手な睡眠管理をして、この時期を乗り切ってください。

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公立中学選択制

今、多くの公立中学はどこへ行くか選択できるようになりました。

どうして、こういうことが起こったのか、というとやはり公立中学というところは、公平ということを考える。みんな同じにやろう。ところが、それでマンネリ化する。学校の現場にも競争原理を働かせないと、学校が良くならないのではないか。

とそう考えた首長たちが、学校選択制に踏み切ったのです。本来、公立学校は教育委員会が通学区を決定することになっているが、1997年に文部省が「通学区域制度の弾力的運用について」という通知を出し、柔軟に対応してよし、ということになり、2000年の品川区を皮切りに、公立中学を選べるようになったわけです。

これを聞いたとき、要はリストラだなあ、と思いました。

競争原理を働かせれば、結局勝者と敗者がでるわけで、敗者は必要なくなるわけだから、廃止する。予算が限られている以上、少子化になれば学校の数は減らさないといけないわけで、選択制を導入することで、どの学校を閉鎖するか、決めるんだろうなあ、と私は思っておりました。

実際に、選択制になることで、人気が出る公立中学とそうではない中学に分かれたわけですが、しかし、ここでまた競争原理が働くことになりました。

つまり、人気が出る公立中学では内申が取れない、ということなのです。

今は相対評価ではありませんが、それでもできる子どもたちが集まれば、良い点数は取りにくくなるのは道理で、それならば「人気のない公立中学」を選んだ方が良いのではないか、というような話も聞こえてきました。

杉並区は2016年に選択制を廃止する方向で検討に入ったようですが、今後も見直しを余儀なくされるかもしれません。

公立中学は本来、地域のコミュニティを中心に存在するものなので、ここに競争原理を持ち込んだときに、当然、いろいろな問題が新たに生まれることにはなります。

しかし、制度が変わる、ということになれば、やはり考えておかないといけない。

現在の東京都23区の実施状況はこんな感じだそうです。

東京都発表資料

選択制でないと、もう行く公立は決まるので、あまり考えなくても良い話ではあるのですが。

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