2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

一行問題習得は大事なステップ

算数で基本問題から出題する学校の対策として、一行問題の習得は非常に大事です。

では、それが出ない学校は不要か?

というと、そんなことはありません。

応用問題というのは、いくつかの論理過程が積み重なっています。そのひとつひとつはこういった一行問題で構成されていることが多い。

例えば、流水算の基本に

(下りの速さー上りの速さ)÷2=流れの速さ

というのがありますが、上りの時間が12分、下りの時間が8分とわかる問題であれば、下りの速さは【3】とおけ、上りの速さは【2】とおけるから、流れの速さは【0.5】とおくことができるようになるわけで、これは問題を解くときの道具に当然なるわけです。

したがって、夏休みまでに一通り、一行問題は習得できることが望ましい。これが私のいう、算数の基礎です。基礎を固める、というのはすべての分野の基本問題ができることであって、あとはそれをどう組み合わせるかは、応用問題を解きながら論理の組み立て方を勉強するようにしていけばいい。

ただ、基礎をすっ飛ばしてしまうと、これがうまくいかない。

道具がないから、論理が組み立てられなくなるのです。

ひとまず全範囲の授業が終わったら、まずは一行問題の習得に力を入れることでしょう。一通りできる、ということになるまでは、あまり他のことはやらなくていい。夏休みの前半は、その習得に力を入れていく。それである程度自信がついたら、次は過去問へ、という流れが良いと思います。

一行問題は、やさしい、と思いがちですが、良く問題を読まないとひっかかることがある。ミスが出やすい。これは本人が「あ、これ知ってる」とか「これ、できる」と思ってしまうからです。しかし、少し問題が変えてあったりして、ひっかかる。ミスの対処を考えるにも一行問題はうってつけなので、ていねいに解いていってください。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

通塾回数
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

容積の問題
==============================================================

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


習うより慣れろ

たくさんの問題を勉強する、というのはなかなか難しいことです。

自分で考える時間が少なくなって、解き方ばかりを聞いていても、なかなか自分で解けるようにはならない。実際に自分で解いてみて、「これはどうするんだろう」と苦労していた後で解説を聞けば、よくわかる、ということがあるが、解きもしないで解説を聞いていても、よくわからない。

だから予習が必要である、という考え方も確かにあるのです。

先に自分で勉強していて、練習問題なんかもやってみる。しかし、うまくいかない。いろいろ試行錯誤をしてみたが、うまい手が見つからない。

その後、授業を聞けば、自分が苦労した分だけわかりが早いということになるのですが、逆に知っているところは無駄だと思うようになる。先生の話を聞いていない、ということで、最近は予習をさせない塾も増えました。

しかし、問題は予習、復習ではなく、「自分で考える」ということが勉強の中心にあるか、ということなのです。

自分で考えてみてから、解説を読むなり、説明してもらう、という過程でなければ、本当にわかったということにはなかなかならない。

家庭教師とか、個別指導のむずかしさはここにあります。

自分で問題を解かず、家庭教師や個別指導を頼んだところで、結局情報を聞くだけであって、自分で解く時間がなければ、進まない。じゃあ、というのである程度準備をして授業に臨んでも、たくさんの問題の解説をただ聞く、とこれまた情報が増えてしまってひとつひとつの理解が不十分になる。

やはり理解のペースというのがあって、本来は自分で考えて、悩んで、その結果、解説を聞いて、理解する。それからまた問題を解いて、の方が勉強は進みやすいと思います。

成績が伸び悩んで、個別指導を頼んだけれど、結局、あまり変わらない、というのはこういうことに原因があるように思います。例えばスポーツの練習で、コーチの話ばかりを聞いて、自分で練習しなければ、うまくならないのと似たようなところがあると思うのです。

やはり「習うより慣れろ」でしょうか。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

式を見直す工夫
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

6月28日の問題
==============================================================

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


できない範囲をチェックする

夏休みの勉強で、できない分野を復習するのはとても大事なことです。苦手なところはどこか、をまず明確にする必要があるわけですが、過去の試験データがない、という場合もあるかもしれません。

そうなると、一応一通り解いてみるということが必要になるでしょう。すべての範囲が載っている薄い問題集を用意します。
これはいくつか出ていて、塾でまとめのテキストを出している場合もあるでしょう。あるいは書店で買い求めても良いかもしれません。ただし、絶対に厚い本を選んではいけません。厚いとどうしても、時間がかかる。また子どものモチベーションを上げるのにも難しくなります。だからなるべく薄い問題集を選ぶ。そして、その基本問題だけ、どんどん解いていき、「わからないものは飛ばす」というルールで範囲を拾っていきます。

わからなければ飛ばす、というのは「え?」と思われるかもしれませんが、大事なのはどこができないか、を探すことなので、それができる、できないは後からフォローを考えれば良い。これは、算数に限らず、理科にも有効な方法です。ただ知識を忘れてしまっている、あるいは覚えていなければ、全部だめ、ということになりかねないので、知識分野は外して考えるのが良いでしょう。

一通りやってみて、できなかった範囲がはっきりすれば、そこを復習しなければなりませんが、ただしそれが第一志望の出題傾向から外れていれば、あまり力をいれなくても良いでしょう。

大事なのはできなくて、良く出る範囲です。

そのためには現状を十分に把握しなければなりません。模擬テストなども資料で、問題別に平均点を出してくれるテストがあります。これも有効でしょう。みんなができて、自分ができなければこのテーマは克服しなければならないテーマですから、一度しっかり復習することが必要になります。

模擬試験はどうしても合格可能性に目が行きやすいのですが、この時期に合格可能性を議論するよりも、「何ができるようになればよいのか」に絞ってデータを調べてみてください。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

めげない子
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

神奈川全私学展
==============================================================

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村