2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

模擬試験の選び方

最近は、模擬試験もいろいろあって、選ぶのも大変です。

特に秋の模擬試験は、各塾の日程が重なる場合も多く、午前と午後、両方選べるようになっていたりします。2月1日や2月2日は午後入試もあることですから、その練習だと思ってがんばってみてもいいかもしれませんね。

秋の模擬試験はこんな考え方で選んでください。どの塾の試験も複数回実施されていると思いますが、1種類を最低2回。もう1種類は最低3回。

これにあと学校別の模擬試験があれば、それを1回、ないし2回。これは同じ塾でなくても構いません。

最低3回受ける模擬試験は、自分の志望校の合格者が多い塾の試験を選ぶと良いでしょう。やはり昨年以前の合格実績に合わせて受験者が集まるので、自分の志望校を狙う子どもたちといっしょの試験の方がデータとしては信憑性が増すでしょう。

ただ1種類だと、やはり塾のテストカラーになじんでいるから、という部分が出てきます。したがってもう1種類、あまりなじみのない塾の試験も受けておくと、そういう試験でもどのくらいの力が発揮されるかがわかります。案外、内弁慶だったりすることもあるので、他流試合はしっかりやっておきたいところです。

この2種類の模擬試験を複数回やるのは、やはり経過を見るため。9月と10月、10月と11月でどうなっているかによって、具体的な対策を考えなければなりません。

基本的には1種類は9月、10月、11月。もう1種類は10月と11月、というような選び方が良いのではないかと思います。

テスト会場は、もし、志望校の学校が会場にあるのであれば、それを選んだ方が良いでしょう。やはり知らない会場で受けるよりは、一度経験しておいた方が良いと思います。

学校別試験は特に、合格者の多い塾の試験を受けた方が良いと思いますが、これは複数回受けずとも良いでしょう。学校別傾向は、過去問である程度勉強していますから、それをどう発揮できるかを試す部分があるので、一発勝負という入試の側面で考えてみると良いでしょう。

これから、秋の模擬試験の日程が各塾とも発表されていきますが、人気の会場は早く満席になってしまうことが多いので、あらかじめどの試験を受けるか、考えておきましょう。

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スポーツや習い事をいつまでやるか?

夏休みが近いのでサッカーや野球をやっている子どもたちは試合が多い。あるいは合宿もあるかもしれないので、なかなか勉強とスポーツの両立が大変になる時期でしょう。

最近、よく耳にする話としては5年生の夏休みまでスポーツや習い事をやって、それでしばらくやめる、というパターン。

夏は大きな大会がある競技が多いので、そこまでやって、あとは受験勉強に、というのは一般的な話になってきたようです。ただ、エース級の子どもはなかなか抜けにくいという事情はあるでしょう。彼中心のチームだから、と言われてしまうと、なかなか抜けにくい。本人もまだ、やりたいという気持ちが残っている。こうなると、やめてもあまり勉強に集中できない、ということもあるようです。

確かに5年生の夏は、ひとつ区切りがついてよい時期ではないかと思います。勉強はこれからかなり山場になってくるので、それに集中した方がよい。ただ、気持ちが競技や習い事から離れない子はむしろやった方が集中して良いという場合があるのも事実なので、良く本人と話し合っていくことが大事です。

6年生の夏まで競技を続けて、合格した子どもたちはたくさんいますが、彼らに共通する部分は、その分他のことをしっかり我慢できたという点。サッカーと勉強をとった以上、それ以外のことはしっかり我慢して、その代わりサッカーと勉強に集中する。そういう気持ちが強い子は、時間的に多少大変でもそれなりに努力を続けられるし、やはり競技で他の子どもたちとはまた違った経験ができる分、それは入試という試合でも良い結果をもたらしてくれることが多いようです。

この時期だからやめなければいけない、ということは、私はあまりないと感じています。やるのであれば、他のことを我慢する、という切り替えさえできれば、それなりに勉強に集中する時間はできるし、それがまた本人の精神的な成長につながっていることは確かなので、良く見極めてあげてほしいと思います。

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塾のサービス過剰に注意

最近は、「塾はサービス業だ」と思っている方が多いかもしれないと思います。

サービスをする側の感覚としては、これで良いと思っているし、サービスを受ける側(というか、お金を払っている側)もこれで良いように思うのですが、問題は

「いくらサービスが良くても、子どもができるようにはならない」

という点です。

例えばマッサージは、そのサービスを受けることによって、確実に気分が良くなったり、体が楽になったりするのでしょうが、塾は違います。

でも、そういう感覚になりやすいのではないかな、と思うのです。

良い先生について、たくさんの合格者が出ている教室であれば、

「ウチの子も合格するんじゃないか。」

確かに、その可能性は多少高くなるかもしれないが、しかし子どもが勉強しなければ、やはり合格しません。

この当然、と思えることが、だんだん勘違いされてきているのではないか、と思うのです。

塾にたくさん通っていれば、勉強するだろうから、できるようになるか? なる子もいれば、ならない子もいます。

その違いは、子どもが「自分で勉強しているか」にかかっている。子ども自身が「入りたい」とか「できるようになりたい」と本当に自分で思って、実際に勉強するかどうかにかかっている。

それを引き出すのもひとつの塾のサービスではないか、と思われるかもしれないし、それが使命だと思っている先生も多いと思うのですが、でもそれはサービスから生まれるものではないと私は思います。

では、何から生まれるか? 家庭の教育から生まれるものです。

教育は、その子がこれから生きていく力を培うものです。この子にどんな力をつけていくか、どんな経験を積んでいけばいいか、そういうことを考えながら、親は子どもを教育します。自転車に乗れるようになるのも、泳げるようになるのも、もとは親の考え方からスタートする部分があるでしょう。

小さいときから、親は子どもをどう育てようか、と考えているわけですから、中学を受験する、ということも当然、その考えの延長線にあって、こういう子に育ってほしいから、こういう学校に行ってほしい、ということになり、そのことが子どもにとって夢になれば、当然、本人もがんばって勉強することになる。

子どもが自分でどういう学校に行きたいか、どういう道を進みたいかを本当に考えられるようになるのは、高校受験からです。

中学受験の段階では本人にまだそこまで考える力がない。「中学受験したい」と言い出す子はいると思うのですが、それは友だちのだれかが受験する、とか、お兄ちゃん、お姉ちゃん、あるいは年上の親戚の子どもたちに影響を受けているだけであって、本人がこういう道を歩き出したいから受験をする、というのとは多少違うでしょう。

だから親が決断をするわけですから、もとは家庭教育にあるわけです。

ところがいったん塾に通いだすと、塾がいろいろとサービスを用意してくれる。塾にお任せすれば、当然、サービスが増えるわけで、子どもはいろいろなサービスを受ける分、自分でやらなくなってくる。最初は「自分でやろう」と思っていても、つい「やらされてしまう。」

やらされてしまうことは、自分で「やろう」としたこととは微妙なずれがでてくるので、つらくなってくれば「僕がやろうとしたことじゃないし」みたいな感覚が芽生えてくる。

塾に通っているものの、勉強はしていない子どもたちはこういう過程で生まれてくるように思います。

中学受験は家庭教育の一環です。だから親の考え方で決まります。

単に塾に通わせれば、たくさんのサービスを消費することになるが、子どもが自分でやることにつながっていない場合があるとすれば、それは親が判断しないといけない。

これから夏休み、2学期と進み、特に6年生は塾のサービスがどんどん過剰になる時期です。

本当に子どものためになるのは何か、をじっくり考えてあげてください。まだ、子どもたちはそれが判断できる段階ではありませんから。

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