2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

波に乗る

オリンピックで男子のサッカーチームが波に乗っています。初戦のスペイン戦で勝利してから、がぜん勢いがついてきた感じがしますが、入試でも「波に乗る」子は少なくありません。

1月の入試から連戦連勝をする子は、どうも「落ちる」という恐れをあまり抱いていない。逆に最初の入試でうまくいかないと、それを引きずってしまう場合もある。「落ちる」という恐れを心に持ってしまうと、プレッシャーがかかってきて、力を出し切れないのでしょう。

その意味で考えると、最初の入試をどう持っていくか?ということは戦略上大事な選択になってきます。

同じことは秋の勉強にも言えること。

良く6年生の秋に右肩上がりになれば、勢いがつくというお話をします。9月の模擬試験から始まって右肩上がりに成績が推移していけば、波に乗る。子どもも手ごたえを感じるというか、「合格しそうだ」という気持ちになってくれば、勉強にも力が入るのでしょう。

入試は勝負事ですから、当然子どもにはプレッシャーがかかります。「落ちたらどうしよう」という気持ちが出てきたり、「このままじゃ合格できない」というプレッシャーが強くなると、力が出せない。

ということは、いかに「合格しそうだ」という雰囲気を作っていけるかを考えなければいけないのです。努力をするのはもちろん大事で、勉強をしなければ力はついていきませんが、やはり気持ちが前向きになっていかないと、その努力が実を結ばない。

「~ができない」と考えるよりは「~ができるようになると合格する」と考え方を切り替える。

そして何より家族が明るく応援することが必要です。

これから先、お父さん、お母さんが口にする言葉は、やはりそういう配慮があった方が良いでしょう。

子どもたちはまだ経験が足りないので、簡単に落ち込んでしまう。一度落ち込むと、そこから這い上がるのは大変なので、子どもの気持ちを前向きに持っていかせながら、波に乗っていけるように応援してあげてください。

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歴史の知識は、漢字を書いて覚える

子どもたちの知識はこのころになると、だいぶ増えてきています。ただ、いろいろ混乱が見られる。

井伊直弼が「いいなおすけ」として音として覚えられているので、ふと『伊井』に変わってしまう。直弼は直介になってしまったり。

せっかく覚えているものを確実性を狙って「いいなおすけ」と書いたのではやはりもったいない。しっかり「井伊直弼」と書けるようにしたいところです。ですから、なるべく書いて覚える。

私は良く「親鸞」も漢字で書くようにいいます。「鸞」の字は難しい。しかし、この字を覚えるためにいろいろ想像することは、知識を深めることに役立つ。そして書けばさらに字がわかります。

最近の入試問題では「漢字で答えなさい。」と指定してくるものもある。だから、なるべく漢字で覚えることが大事です。

そのためには書く。自由帳でも、プリントの裏を使ってもいいから、とにかく書く。書くことで字がわかるし、覚えるヒントをつかめます。

試験のときに、「なんだっけ?」と思いだすきっかけがこういう苦労なのです。

一問一答の問題集が便利なのは、こういうとき。とにかくノートに答えを漢字で書いていくようにすると、知識の深みが出てきます。

覚えなければいけないことはたくさんあるが、ぜひ漢字で覚えてください。

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解説を読み解く力

過去問は解説がくわしいものを使いましょう、というお話はしているのですが、しかし、その解説、読んでもわからないときがある。

問題が面倒だし、限られたスペースの中で解説を書いているわけですから、充分に言葉が尽くされていない場合もあるので、

「何を言っているのか、わからない」

ということもあるでしょう。

大人が読んでいても、そう思うのだから、子どもたちにとっては難解なことは多々あるわけです。で、それを先生に聞いたり、家庭教師に聞いたりするわけですが、私は本当は自分で考えて読み解く必要があると思うのです。

「そんなこと、いったって時間が足りない」

そうなんですが、しかし質問をして聞いてしまうと、結局読み解いたことにはならないわけです。問題の解法はわかったかもしれないが、解説は読み解けなかった。

でも、問題を解くのもある意味、問題を読み解くわけで、解説を読み解くのと同じ力が必要な部分があります。つまり、聞いてしまったら、自分で読み解かなかった分、蓄積にはならないところがあるのです。

私が夏休みの過去問は時間をはかるべきではない、と言っているのは、単に解けないからだけではなく、徹底して読み解くという時間を子どもたちに与えたいからです。

それは解説を読むのも同じこと。もしかすると答え合わせは問題をやるよりもさらに時間がかかるかもしれないが、読み解いていくうちに

「なんだ、そういうことか」

という発見が出てくると、明らかにその子には力がついていくのです。

動画とか図版とか、まあ、いろいろ方法はあるのだけれど、やはり子どもが一人で「解説の文章から読み解く」方が力になるのではないか、と思えるのです。時間がかかっても、それが結局力になる。入試は問題が文章になって出題されるから、読み解く力が必要なのです。

それに中学生になって、大学の教科書をポンと与えられる学校があります。これを解説する動画も授業もないでしょう。だから自分で読み解くしかない。

どうせ勉強するなら、今からその力も蓄えておくべきではないでしょうか。

過去問は答え合わせの時間も非常に大事な勉強時間です。じっくり取り組んでください。

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