2012年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

第一志望は譲らない

私は、基本的に第一志望は譲るべきではない、と思っています。

そんな強気な受け方はできない、と思われるかもしれません。

しかし、中学受験は子どもが最初に自分の力を試す試験です。だからこそ、まずは初志貫徹と、いきたいのです。

本来中学受験は高校受験と違い、やらなくてはいけない受験ではありません。

中学までは義務教育ですから、だれでも中学校に行けるのです。それをわざわざ受験するのは、当然、いろいろ理由があるわけですが、一番は

「行きたい中学がある」

ということだからで、それがないということになると、わざわざ中学受験をするのではなく、高校受験でいいではないか、ということになってしまいます。

高校受験は、浪人するわけにはいかないし、公立の中学もないので、やはりいろいろ考えなければいけないでしょう。

しかし中学受験の事情はそうではありません。

やれるのだから、第一志望はなるべく譲らない、という姿勢で行ってほしいものです。

過去問の添削

塾の先生に過去問の添削をしてもらっていますか?

特に国語の記述に関しては、これが最も有効な学習方法です。

実際に親が解答をみて答え合わせをしようとしても、記述に関して言えば
「あっている気もするし、違うような気もするし。」

本来、採点基準というようなものが、試験にはあるのですが、それが明確に記載された解答は見たことがありません。

ですから、その分、塾の先生に過去問の採点をしてもらうのが良いでしょう。

これをシステムとしてもっている塾もあれば、「頼まれたらやる」というスタンスの塾もあるようです。

いずれにしても、これはやってもらった方がいいです。

いろいろ直されて「やる気をなくすかも」なんて思わずに、どんどんやって添削、採点をしてもらいましょう。

このやり取りの中で、文章の書き方やポイントの考え方がマスターできる、といっても過言ではありませんから。

秋の学習法

秋の学習法は
1)暗記
2)過去問
3)復習

の3つです。1)については何を覚えるのか、ということについては各塾で推薦本があるでしょう。四谷でいえば、四科のまとめ。サピックスでいえば、コアプラス。日能研でいえば、メモリーチェックというような暗記用の教材がありますし、市販されてもいますので、それを中心に学習してください。

過去問については、どの志望順位までやるか、というのは悩ましいところですが、少なくも第3志望までは最低2回、できれば3回繰り返しやってみてください。同じ問題をやり直す意味があるの?という疑問があるかもしれませんが、実際にやってみると、できないことの方が多いのです。一度やったことのある問題ができないというのは、実は復習ができていない。

3つの中で最も大事なのは復習です。これからの季節でいえば、今やっている問題はもはや入試までお目にかからない、ということになるでしょう。したがってできないものをしっかりできるようにしておかないと勉強をやる効果が薄いのです。たくさんこなせばいいというのではありません。しっかり復習できる範囲で問題をこなすということが大事です。

所詮、すべての問題なんかできるわけがないわけで、したがって過去問を中心に、自分のできないところを探しながら、ていねいに復習していく、という姿勢が大事です。実際に今の子どもたちは塾に通う時間が圧倒的に多くなっていますので、家で勉強できない部分があるかもしれません。(私はそれは本末転倒だと思っています。復習できる範囲で問題が与えられていないと、結局めまぐるしいだけで力がついていかないのです。)

この辺は塾の先生ともよく話をして、くれぐれも消化不良がおきないように全体のコントロールを考えるべきです。

子どもは先生に言われれば

「やらなきゃいけない。」

と思うでしょう。しかし、やれないものをやらなきゃいけなくなると、どこかにひずみが出ます。答えを写しちゃった、なんて笑えない話が出てくるのがこの時期なのです。

実際に勉強できる時間を考えて計画してみると、多くのことができるわけではありません。だから優先順位が必要です。そのことを親子で考えながら、秋の学習は進めてほしいと思います。

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