秋の学習法は
1)暗記
2)過去問
3)復習
の3つです。1)については何を覚えるのか、ということについては各塾で推薦本があるでしょう。四谷でいえば、四科のまとめ。サピックスでいえば、コアプラス。日能研でいえば、メモリーチェックというような暗記用の教材がありますし、市販されてもいますので、それを中心に学習してください。
過去問については、どの志望順位までやるか、というのは悩ましいところですが、少なくも第3志望までは最低2回、できれば3回繰り返しやってみてください。同じ問題をやり直す意味があるの?という疑問があるかもしれませんが、実際にやってみると、できないことの方が多いのです。一度やったことのある問題ができないというのは、実は復習ができていない。
3つの中で最も大事なのは復習です。これからの季節でいえば、今やっている問題はもはや入試までお目にかからない、ということになるでしょう。したがってできないものをしっかりできるようにしておかないと勉強をやる効果が薄いのです。たくさんこなせばいいというのではありません。しっかり復習できる範囲で問題をこなすということが大事です。
所詮、すべての問題なんかできるわけがないわけで、したがって過去問を中心に、自分のできないところを探しながら、ていねいに復習していく、という姿勢が大事です。実際に今の子どもたちは塾に通う時間が圧倒的に多くなっていますので、家で勉強できない部分があるかもしれません。(私はそれは本末転倒だと思っています。復習できる範囲で問題が与えられていないと、結局めまぐるしいだけで力がついていかないのです。)
この辺は塾の先生ともよく話をして、くれぐれも消化不良がおきないように全体のコントロールを考えるべきです。
子どもは先生に言われれば
「やらなきゃいけない。」
と思うでしょう。しかし、やれないものをやらなきゃいけなくなると、どこかにひずみが出ます。答えを写しちゃった、なんて笑えない話が出てくるのがこの時期なのです。
実際に勉強できる時間を考えて計画してみると、多くのことができるわけではありません。だから優先順位が必要です。そのことを親子で考えながら、秋の学習は進めてほしいと思います。