2012年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

自分のできる問題から

過去問でも、入試問題でも、これからの時期は自分のできる問題からやる、ということを心がけてほしいと思います。

入試は満点をとらなくても合格します。ただ、合格点はとらなければいけない。

ということは、自分ができる問題は確実にとる。その積み重ねが、合格点につながるのです。

これはできる子に多いのですが、1番から順番にやる。そして3番ぐらいは勝手にやさしいと思って、それにこだわってしまったりする。しかし、3番がやさしいと限っているわけではありません。

特に受験校は、この時期から自分のできる問題を見分ける力を見ているところがあるのです。だから最初の方でも難しい問題を出したりする。これはやさしいはずだ、にはまってしまうのです。

ですから、自分ができそうな問題というのを見分ける力、これも大事な力だと思って練習してください。

入試では捨てる問題があってもいい。

全体の7割しか手がつかなくても、それが全部できればちゃんと70点、合格点になるのです。

自分のできるところを確実に得点する。試験までの時間、その意識をしっかりもって勉強を続けてほしいと思います。


6年算数頻出問題精選ノート(田中貴)
6年算数頻出問題精選ノートサンプル

「中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子」

理科重要問題ノート
理科重要問題ノートサンプル

中学受験のスタートはいつ?

中学受験の塾に入るのは、今は3年生の3学期が一番一般的になってきました。

カリキュラムが全体的に速くなり、4年生と5年生の2年間で受験範囲を勉強し、6年生1年間をかけて入試問題を中心とした演習をする、というスケジュールです。

これは以前よりも約半年速くなってきていますので、4年生から始めないと途中から追いつけなくなってしまいます。

もちろん、塾に入らず自宅で4年生の前半を過ごす、という方法もありますが、まずは3年生3学期からスタートさせるのが無難でしょう。

ただ、途中でそのスピードについていけなくなるようであれば、やはり体制は考えていかないといけないでしょう。

塾では組みわけ試験や月例テストがありますので、このデータをしっかり管理してください。

そのデータを見ていて、偏差値45を下回るようだと、受験勉強はうまくいっていないことになります。

平均は偏差値が50ですから、平均に達していない、ということになると、これはやはりやり方を変えないといけない、というシグナルです。

子どもには子どもの成長のスピードがありますから、早くそういうカリキュラムに対応できる子もいれば、そうでない子もいます。そうでなければ、違う方法を考える、これは子どもにはできません。

6年生になって伸びる子はたくさんいます。ただし、それまでに精神的に参ってしまわないように、注意してほしいと思います。


「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)

6年算数重要問題精選ノート(田中貴)

「映像教材、これでわかる比と図形」(田中貴)

正月特訓がない塾はだめですか?

いや、そんなことはないです、と返信しました。

先日、正月特訓の記事を書きました。これはどちらかといえば、「正月まで塾なんて」という意見がまだ多いだろうと思ったからなのですが、反応が逆でびっくりしました。

塾はいろいろカリキュラムを考えて構成しています。私の知っている塾でも6年生の今も土日に授業をしない、という体制を長年続けています。土日はどこの塾でも学校別特訓をやったり、特別授業をやったりするのですが、そこの先生は
「土日はじっくり自宅で学習して、その週の内容をマスターしてもらう。まとまった時間が絶対に必要」
とこの体制を続けています。これで、合格者もしっかり輩出しています。

正月は家族といっしょに過ごし、冬期講習の復習と過去問をする、でももちろん良いのです。

また正月特訓で私がやったように、模擬試験に向き合うのもまた良いでしょう。

それぞれ指導者とご家庭が納得して過ごしていただければよいと思います。

今年も残りわずかになりました。良い準備をしてください。

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「映像教材、これでわかる数の問題」(田中貴)

「映像教材、これでわかる力のつりあい」(田中貴)

「映像教材、これでわかる場合の数」(田中貴)