高校受験ちょっとひとこと」カテゴリーアーカイブ

英語のてはじめ

新中1の生徒は、準備講座や春期講習で英語の学習をスタートします。

最初はアルファベット、そして単語とあいさつ。
しかし、私はいつも最初の授業で、生徒にこういう話をします。

「英語の勉強は、簡単です。例えばみなさんがアメリカに生まれていれば、当然英語の読み書きはできるでしょう。しかし、みなさんは日本で生まれ育ったので、日本語はできるが英語はできないわけです。だから英語を勉強するわけですが、英語の勉強はたとえていえば幼稚園の勉強を最初からやるようなものです。犬の絵を見せてdogといい、発音の練習をすることになります。これが13歳になろうとするみなさんには非常にばからしく思えるのです。数学では正負の数だの、方程式だの、なかなかむずかしそうなことをやっているのに、犬だ、猫だ、机だという話は最初から退屈でしょう。だから多くの生徒が数学に力をいれるのです。しかし、しかし。語学はどんな人でもやはり幼稚園からスタートするしかありません。そしてここが一番大切なことですが、とにかく覚えなければいけないのです。外人と流暢に話せる人はかっこいいですね。しかしそういう人は必ず黙々とそういう努力をしているのです。だから英語は簡単で、かつ難しい科目なのです。でもいったん自分が覚悟を決めてやり始めたら、こんなに簡単に力がつく科目も他にはありません。だから英語に力をいれてください。そして、外人とべらべらしゃべれるようになってください。」

繰り返し覚えることの必要性を説くのです。そして、本当にその気にさせられたら、全員英語の成績は見違えるようになります。

都立高校受験の合格発表を聞いて

今日は都立高校の合格発表の日です。

各PLACEの責任者から一通り話を聞きました。
合格率は高く、9割近くのものです。

でも、それはある意味、受験する学校を絞り込んでいるからであり。
(そんなことをいうと、責任者に怒られそうですが。)

そんな中、やはり受けたい学校を受けた生徒がいます。
無理なんじゃないか、内申足りてないし。

でもそういう声を振り切って、自分の行きたい学校を受けた生徒を
私はちょっとうれしく思っています。

もちろん、成功した子もいるし、そうでなかった子もいます。

彼らにとってすれば次善の策をとるよりも、自分の行きたい学校を受けた
ことに意味があるのです。

もちろんこれで人生がきまるわけでなし。

保護者の方と十分話し合って、やはり挑戦していった生徒たちは、いつか
また自分の夢を果たしてくれるときがくるでしょう。

合格した子どもたちよりも、落ちた子どもたちの話を一生懸命してくれる
指導員を私はちょっと誇りに思っているのですが。

あさっては都立入試

中学入試が終わり、その後私立高校の入試が続き、そして23日が東京都立の
一般入試日です。

今年は全日制で願書を取り下げた人数は2,542人(応募者の6.1%)で再提出した
人数は2,525人でした。最終応募倍率は1.42倍で前年度(1.42倍)と変わってい
ませんが、普通科の倍率は1.46倍と前年度の1.42倍より上がっていますし、受検
棄権率は年々下がってきているので今春の都入試は厳しくなりそうだと予想され
ています。

最高倍率は日比谷男子。ここ数年日比谷の人気はうなぎのぼりです。女子も人気
が高く、都立では抜きん出た存在です。

都立高校入試ではやはり内申点がものをいいますから、すでに日比谷をはじめと
するトップ校を受験する生徒は最終出願段階で絞り込まれてきます。
ですから倍率は少なくとも、受験生の差はきわめて小さいといえるので、ちょっ
としたミスがやはり大きな差につながってきます。

いよいよ、受験日ですから、最後、気持ちを引き締めてがんばってもらいたいと
思います。