「中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

難しい問題はいらない?

塾のテキストやカリキュラムというのは、入試に対応するということがひとつの命題です。ですから、新しい傾向の問題が出たり、新たな分野として切り分けたりする必要が出てくるので、数年に1回カリキュラムを変更します。毎年、少しずつ変えるところもありますが、しかし減らすことがあまりない。

したがってどんどん増えるという傾向にあるのです。

だから5年前、10年前と比べてみると、ずいぶん増えていることになります。

で、問題はそれを全部できる子がどのくらいいるのか?とそれがどの学校にも必要なのか?という点。

もちろんそうではないわけで、したがって第一志望を決めることである程度、やるべきことがしぼられてきます。

勉強を効率的に進めるには、第一志望を決めることが一番です。ところが多くは、成績がある程度出てから決めることが多いのです。しかし、やはり目的があるから、勉強もがんばるというのが普通ですから、子どもの力を引き出すという意味でも第一志望を早めに決めることは大事なことです。

第一志望が決まると、学校によって難しい問題は必要なくなります。
土台、中学受験の範囲は小5から中2まで約4年分に広がっていますから、いかに効率的にやるかを考えていかないと、自信を失ってしまうでしょう。

何が必要な勉強なのか、しっかり見極めないと、思わぬ遠回りをしてしまいますから要注意です。

2008年中学入試を振り返って

だいたい大手塾の今年の総括がまとまったようです。いくつか手元に資料がありますが、毎年利用している四谷大塚のデータを見てみましょう。

とはいっても、昨年に比べてだいぶフォーマットが変わっているようですが。

平成20年の受験者は52500人。募集定員41932人、まあ42000人。

私の感覚からいうと受験者数はもう少し少ない予定だったのですが、ほぼ横ばいという感じのようでした。昨年は52000人というまとめだったので、まあ、あまり変わらなかったと思います。

出願総数は昨年が316000人、今年が309500人。これは減少していますから、一人当たりの出願数が減少したということが言えそうです。

みなさんが割と慎重に受験校を検討し、受験する学校をある程度絞ったということでしょうが、しかし6.08校→5.90校という話になると、まあ、これもそんなに代わっているわけではないでしょうか。

ただ傾向として2月1日を割りと確実な線で選び、後半の日程でチャレンジする層が増えてきているようです。

2月1日はどちらかといえば、第一志望がくる生徒が多いはずなのですが、実際に今年は多くの学校で昨年よりも減少しています。むしろ堅実に1日を選んだということでしょうか。それでも倍率は3倍~4倍程度ですから、難しさはそう変わらないという印象を受けます。

僅差の勝負という点では今年も同じということでしょうが、中学受験が実質的になってきたということでしょう。

ただ、今後は公立中学、公立高校の流れも変わってくるでしょう。今までは、「公立は不安」という一点だったと思いますが、公立中学選択制度も進んでいますし、公立高校も少しずつではありますが大学受験の実績を伸ばしつつあります。

何が何でも中学受験、というわけではありませんから、お子さんの状況に合わせて進んでいってほしいと思います。

2008年の受験を終えて

今日、午後3時に慶應中等部の二次の発表があり、ほぼ日程が終了しました。今日、補欠の繰り上がりなどの連絡があり、まだいろいろ動いているようですが、それぞれのご家庭でいろいろな思いや経験をされた10日間ではなかったかと思います。

今年は昨年に比べて各校とも受験者数が減少していますが、減少したからといって簡単になるわけでもなく、むしろ僅差の勝負に拍車がかかった印象を受けました。たとえば一番やさしい1日の試験が残念で、3日以降の二次や三次で合格した子供たちも少なくありません。それが当たり前のようにおきます。僅差ですから、問題の相性が良ければ合格するし、そうでなければうまくいかなくなるのです。

ある子はやさしい1日の試験で「やった過去問とちょっと違う」印象で過ぎてしまい、合格できませんでした。
翌2日の難しい二次試験では「やった過去問とぴったり!」という印象で、見事合格しました。

その日に力がうまく出ればよく、そうでなければ残念な結果になる、本当にわずかのことなのです。
でもそのわずかで涙を流した子供たちはたくさんいるでしょう。でも落ちるのもまた大事な経験です。

私は最初の本で
「一番いいのは努力して落ちること、次にいいのは努力して合格すること、その次は努力せずに落ちること、最悪は努力せずに合格すること」
というお話をしました。

一生懸命がんばった、でも自分の力が及ばなかった、そういうことはこの先もあるでしょう。でもそこからまた立ち上がって、次の目標に向けて再スタートを切ることは子供たちにとってはとても大切な経験になると思います。

いずれにしてもお疲れ様でした。