中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

ようやく

2009年の受験が終わりました。
まだやっているの?という感じかもしれませんが、今日午後3時に慶應中等部の二次の合格発表があり、私にとってはようやく終了です。
これから、今年の受験をまた振り返ってみたいと思いますが、子どもたちにとってはなかなか経験しがたい1週間だったのではないかと思います。受験結果はいろいろだと思いますが、私はこれからが大事だと思うのです。

いずれにしても子どもたちは今年の4月から中学生になります。それぞれの学校で、また勉強やクラブ活動が始まるわけですが、まだまだ成長途中。これからいろろなことを吸収して、成長していかなければなりません。中学受験はなかなかドラスティックな面がありますが、しかしそれを引きずっていても仕方がない話。反省すべきは反省し、次に役立てていけばいいのです。

むしろこれからが大切な時期になるのではないでしょうか。合格した子どもたちも、だらけていれば「合格して失敗する子」になり、残念だった子も気持ちを切り替えて前向きに学校生活に向かってくれればやがて「不合格でも成功する子」になってくれると思うのです。

保護者のみなさんには、これからも子どもたちを暖かく応援してあげてほしいと思います。

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いい機会だから

(1回目の試験で不合格、2回目の試験で合格した生徒との電話で)

    君に言いたいことがあるんだ。
    一つ目は、もうそろそろ、マイナス思考はやめた方がよくはないか?という話。そりゃ、前の塾で組み分けの試験が悪かった、あるいは僕は算数ができない、なんて思い込んじゃっただろうけど、こうやって難しい試験の方で合格したんだ。力はついてきていたということだ。ただ、「できない」と思えば、前には進まない。これからまだまだいろいろなことに挑戦しなきゃいけないんだから、「やってみよう」「できないことはない」ぐらい積極的な気持ちになってほしいよね。
    二つ目は、お父さん、お母さんは君のことを心配して、いろいろしてくれただろう。それはそれで感謝するとして、しかし、そろそろ自分でやれることは自分でどんどんやろうと思わなきゃだめだ。やらされている限り、自分でやろうとはしない。してもらえば、自分でしなくて済むからあえて自分でしようとしない。これはやはり君の可能性をせばめる。これから中学に進んだら、いろいろまた解決しなきゃいけないことは起きるだろう。もちろん、お父さん、お母さんに相談することは大事だ。しかし、自分で解決してやろう、自分でやってやろうという気概は持つべきだと思うよ。
    以上、二点、いい機会だからいっておくよ。
    「いろいろありがとうございました。」
    って言っていましたが、さあ、これからどうなるでしょうか?また見守っていきたいと思います。

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第36回 合不合の結果をどうとらえるか

    入学試験というのは必ず結果がでます。合格が不合格か、1点足りなくても不合格は不合格。しかし、それはその試験だけの話。数時間の試験ができたか、できなかったか、その結果が出ただけのことです。
    だから、その結果にあまりこだわっていると、次の試験で力を出せません。
    私は今まで、たくさんの受験生を送り出してきました。そしてほとんどの受験生は合格も不合格も経験しています。
    つまり負けることもあるのです。そしてみなさんに良くわかってほしいのは、失敗することは恥ずかしいことではないということです。「落ちたらどうしよう」という心配が、突然心に浮かぶことがあるかもしれません。そしてそれが「恥ずかしい」とか「みっともない」ことだと思うと、試験が怖くなります。
    しかし、人間生きていたら「負ける」ことだってあるのです。それは悔しいことであるけれど、恥ずかしいことでも、みっともないことでもないのです。
    入学試験は不合格である人の方が多いのですから、「負ける」ときは潔く負けを認めて、次に勝ちにいってください。
    反省するところは反省して、失敗を繰り返さなければそれで良いのです。
    ひとつひとつの学校の入試の結果に一喜一憂することなく、それぞれの入試で自分の力を出し切ることに集中してほしいと思います。