中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

疑問(4)

まず受験校と付属校に関していえば、ご家庭の判断が中心になりますが、

(1)受験校
○これから進む方向をじっくり考えたい
○勉強することが比較的苦にならない
○いろいろなことに興味を持つ

(2)付属校
○家業に関連する仕事に進む可能性が高い
○やりたいことが明確になっている
○社交的

というのがタイプ別といえるかもしれません。

男子校女子校と共学校でいえば共学校に向くのは
(1)男子はややおとなしいタイプ
(2)女子は積極的なタイプ
といえますが、これはまあいろいろでしょう。

ただ女の子がはっきりと「共学がいい」というケースが多いのは事実です。

管理型か放任型かでいえば
 (1)管理型
    おとなしいタイプ
    まじめ
    我慢強い

 (2)放任型
    積極的
    うるさいタイプ
    好奇心が強い

ということになるでしょうか。ただ管理型の子が放任型に行ったとしても特に大きな問題はありませんが、放任型が合う子を管理型に入れるといろいろ問題がでてくるようです。

ただ管理型にも強い管理型と弱い管理型がありますのでこの辺は学校の様子をよく調べておいた方が良いでしょう。

この辺を6月の説明会では詳しくお話しようと思っていますが、今の学習環境であまり良い状況にないと判断されるならば、もう一度山の登り方を考えてみてください。クラス分けテストと多くの課題に追われ、その割に成績が今ひとつ伸びていない子の方が多いはずです。

勝ち残るという意味ではこれ程明確に結果が出る仕組みはありませんが、その方法をとらなくても志望校に合格することはできるので、子どもたちがあまりつらい想いをしないうちに手を考えていただければと思います。

疑問(3)

さて学校の選び方ですが、まず今の成績はいったん棚上げします。

というのも、それにとらわれていると選択肢がどうしても狭くなってくるからです。最初に考えなければならないのは
(1)受験校か、付属校か
受験校は大学受験をする学校、付属校は大学にエスカレータ式でいける学校です。これはどちらがいいか、というのはご家庭の判断がどうしても必要です。子どもが自分の進路の選択をじっくり考えるという意味では大学受験校の方がいいですが、当然大学受験の負担が生じます。エスカレーター式はその大学の学部しか選べないというデメリットがありますが、一方で学校の勉強をきちんとやっていれば大学に進むことができるというメリットがあります。

(2)男子校、女子校、共学校の別
これは子どもたちの嗜好によるところが多いですが、最近は共学の人気が高くなっています。ただ共学校は少ないため、選択肢が絞られます。現在女子校が共学校に変える検討を進めているところもありますが、実際にはそう簡単ではないので今後、共学校が一気に増加するということはないでしょう。

私学はやはり男子校、女子校が多いようですので、それでかまわなければ選択肢は広がるでしょう。

(3)通学時間1時間以内
学校ではクラブ活動や課外活動があります。当然、朝の練習なども入ってきますからあまり遠距離の通学になるのは望ましくありません。

(4)スクールカラー
割としっかり管理するところと子どもの自主性に任せるところがあります。全社は校則もしっかりあり、生徒の成績管理にも細かい配慮がありますが、一方で宿題が多かったり、成績が下がった場合の子どもの精神的ストレスなどの問題が生じやすくなります。実際に私学でも登校拒否という生徒はいますし、公立ほど公にはなりません。ほぼ自主的な退学を促されるケースが多いので、これは注意が必要です。一方子どもの自主性に任せる学校は、校則も少なく制服もないという学校になります。自由はいいのですが、しつけができていない、あるいは遊びすぎてしまうなどお母さんが心配する点も少なくないでしょう。

このほか、大学の進学実績なども気になるところでしょうが、毎年の増減はさほど気にすることではありません。生徒の顔ぶれによって増減はありますが、現役で合格できなければ浪人で翌年取り返すことが多いので気にかけても仕方のないところでしょう。むしろ5年くらいのベースで増加していれば勢いのある学校であることはわかると思います。

以上のようなことを考えて、いくつか候補を絞ってください。

その上で学校説明会や文化祭など、学校を実際に見て、生徒の様子も見た上で判断されると良いでしょう。

この候補を絞る作業は保護者の方がしっかりとやらなければいけません。子どもたちにはまだよくわからないことがたくさんあります。実際、学校に行けば「制服がかわりい」「サッカーの試合をやっていた」というそれだけで子どもたちは学校に魅かれてしまいます。

事前にしっかり下調べをしたうえで、候補を絞り込んだ上で子どもたちに見せてあげるのがいいでしょう。闇雲に連れて行くのは、時間の無駄と思います。

では(1)~(4)までの視点について、どんな子がどういう学校を選べばいいのでしょうか。次回はこれについてお話をしてみましょう。

疑問(2)

私はできれば7月までに第一志望校は決めていくのが良いと思うのです。

今年の結果を見ても、2月1日に偏差値50以上の学校に受験した子どもたちは66%でした。すなわち第一志望はみなさん、なかなか落とせないのです。つまり子どもたちはその学校に行きたいがために勉強してきているわけで、それが11月に決まったわけではないでしょう。むしろ、ここに行かせたいと思うから受験されている場合が多いのではないでしょうか。

だから、逆に第一志望は早く決めてしまい、まず夏休みに過去問を一通りやってみるのです。もちろん復習と平行してです。ただ、この時期にはすらすら解けるなどということはまずないでしょう。だから解答や解説を読んで理解するという勉強法が中心でしょう。でもここで大切なことが子どもたちにはわかります。

「これができれば目標校に合格できるのか」
具体的なイメージができるのです。

そして学校にはやはり出題傾向があります。これは各塾でも絶対分析をしていると思うのですが、この傾向はあまり変わりません。出題する学校としても出題傾向が「コロコロ変わる」学校というイメージは望んでいません。そのイメージがあると受験者が集まりにくいからです。

つまり全体を復習する中で「出題傾向を優先して復習する」という軸が生まれるのです。文学史が10年出てなければ「出題されない」といっていいでしょう。その分良く出る「速さ」や「相似形」の問題を注力した方が効率的です。

また、知識を覚えるよりもじっくり考える力を身に着けることを優先させられます。先のやり方だと模擬試験でそこそこの偏差値を取るために細かいことを覚えるのを前倒しにやらなければなりません。しかし「また忘れる」のです。秋の学習法でお話しましたが、暗記は何回も繰り返さなければなりません。ただ、あまり早くからやるのは本末転倒な話です。だって模擬試験のために学習をしているからです。模擬試験は先のやり方でいえば学校を決めるために受けるからそうせざるを得ないのでしょうが、すでに決まっていれば先に準備している算数や国語の状態だけ確認すればすむでしょう。そして、さすがに模擬試験で点数がでるころからは子どもたちも知識が必要ならば覚えるようになりますから、入試に向けてちょうど良いペース配分になるのです。

7月に第一志望を決めれば、半年間のスパンで学校別の戦略を考えることができます。すべてのことができなくても、その学校に良く出ることができれば入試に合格するのです。別に模擬試験の成績を持って合否が判定されるわけではありません。入試でできればいい、そう考えると毎月のテストで勝ち残らずとも道は開けてくるのではないでしょうか。

では、どうやってその学校を決めればいいのか、ここがポイントになってきます。次回はこれについてお話したいと思います。