「中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

じっくり考える

よく「算数の問題はじっくり考えさせてください」というお話をします。
子どもたちが自分で問題に取り組んでいくとき、いろいろなことを試しているうちに時間がかかってしまうことがあります。図を描いてみた、グラフにしてみた、そういう試行錯誤をやってはいるものの、実際に答えが出てこない。そろそろ答えを見たら?いや、まだ。

こういうときは、多少時間に余裕を持って子どものすることを見ていてほしいと思います。だって次にやらなければいけない問題が。その通りですが、これまでかけた時間を有効にする意味では、ある程度結論が出るまでは時間をかけるべきなのです。その試行錯誤の中で子どもたちの中にいろいろな経験が積まれています。これでは、だめなんだ、そうか。だめなんだという発見も大事なことなのです。そして、出来る場合もあるでしょう。最終的に「だめだ、わからん」という場合もあるでしょう。そこまで来て答えや解説を見ると、それこそ水が砂にしみいるように理解が広がります。それを中途半端にさえぎって、答えを見ても十分に経験があがっていないので、理解が進まないのです。

一方、鉛筆を動かすこともなく、ただじっと問題を見ている子がいます。その子がよほど天才的でもない限り、「本人に解く意欲がない」と見ていいでしょう。このような子に1問30分与えても、仕方がないのです。

本人のやる気がなぜ起きないのか、問題のレベルがあっていないのかもしれないし、実は遊びに行きたいと思っているのかもしれません。

その辺をしっかり聞いてみたらいいでしょう。子どもが自分でやる気になれば、その分自学自習の作用が効いてきます。学びたいという気持ちが強ければ、理解も進みます。逆にそうでなければ、「やりなさいよ!」と強制されたところで大して身になるわけもないのです。その辺はご自分の経験を振り返ってみれば、よくおわかりになるのではないでしょうか。

お父さんの気合はほどほどに

どうも、中学受験の過熱化はいろいろなところに波及しているようで。
先日もある週刊誌の編集者と話をしたのですが、毎週必ず中学受験の話題を
取り上げているそうです。そうすると部数が伸びるとか。そういえば、今日の
中吊りでもずいぶんそんな記事が目立ちましたね。

確かに中学受験は小学生の受験ですから、親がかかわる場面は多いと思います。
最近ではお父さんが帰宅後、子どもたちの算数や理科を見ているという話も
聞きます。
子どもたちの勉強を見ていただくのは大いに結構ですが、ただ、やり始めると
どうしても加熱気味になる可能性がありますから、十分注意してください。

多くのご家庭の場合、お母さんがお子さんと多くの時間を共有して、叱咤激励
されていると思います。そこにお父さんがまたいろいろとやり始めると、
子どもたちの逃げ場がなくなってきます。

むしろお父さんはお母さんの話を聞いてあげてください。そして上手にブレー
キをかけてほしいのです。ここまで受験率が上昇してくると、当然競争は
厳しくなりますが、一方で小学生の受験であるということを頭の中にいれて
おかないと、子どもたちが十分に吸収できる余力を持っていませんので、
大きな問題がおきてくる可能性があります。

「おれのころはそんなに勉強しなかったなあ」と言ってお母さんからヒンシュクを
買うくらいでも良いのではないでしょうか?

上手にバランスをとってあげてほしいと思います。

子どもが実力以上と思われる志望校を口にしたとき

どうしますか?

成績からみて、いくらがんばってもなかなか難しいだろうと思われるとすれば他の学校を勧めるのが普通でしょうか?

私の考えは、まず大人はそれを受け入れるべきではないかということです。やってみなければわからないと思うのです。「いや、いくらなんでも」ということは大人の中にはあるでしょう。でもそれを決めているのは大人でしかありません。子どもたちからすれば「なぜ、挑戦すらできないの?」という感じは歪めないのではないでしょうか。

まだ11歳や12歳の学齢の子どもたちに、早くもふたをかぶせる必要は私はまったくないと思うのです。

今日もあるお母さんと面談をしましたが、そのお母さんもさすがに息子の発した志望校をにわかに受け入れがたく、「どうしたものか?」と相談にこられたのです。

「まず受け入れて、どういう方法があるのか考えましょう。確かに成績から見ると大変ですが、がんばるのは彼ですから。彼ががんばりたいと思ったものを、最初から否定する必要はまったくないでしょう。」
とお話しました。実際数字をひっくり返した子どもたちはたくさんいます。偏差値、合格可能性、成績いろいろな数字がありますが、それはすべて子どもたちが出していくものです。

親としてはまず、子どもたちの希望を受け入れる、そこから何ができるか、どうすればその夢が果たせるか?いっしょに考えてあげてはどうでしょうか?