「中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

5年生2学期の算数

以前にもお話しましたが、5年の2学期の算数は大変です。実はこの段階で学習することが中学受験の基礎となることが多く、また一行問題ではこの時期に学習した内容が比較的良く出題されるのです。

しかし学習のペースは速く、しかも反復練習を必要とする分野でもあるので、なかなか覚えが悪く、成績が下降する時期でもあります。

もし成績が下がるようでしたら、やはり勉強方法を見直す必要があるでしょう。反復練習の量を増やす必要があるのですが、時間には制限があるし、5年生はまだ十分に動機付けができていないので、決して熱心に反復練習をしたがらないでしょう。

したがって1回にたくさんやるのではなく、小分けにしながら練習を進めるのです。1回3問から5問程度。となれば反復練習には10分ぐらいしかかからないでしょう。そして目先を変えて、また次の機会に10分。というように小出しに勉強していくことです。

ただこの時期にしっかり反復練習を積み重ねておかないと、この後比や割合の発展問題、速さ、図形などで明らかにてこずることになります。

今、あまり成績が上がっていない場合は勉強方法をしっかり見直してください。ここを上手に通過させることが、合格の近道であることは間違いないでしょう。塾の先生にもしっかり相談されるとよいと思います。

どうすれば合格できるか(3)

さて、勉強時間ですが、塾のある日は何時頃家に帰ってきますか?10時前後でしょうね。そこから軽く食べてお風呂にはいったらもう10時半。ですからここで勉強はまず無理なのです。

もちろん勉強させているご家庭があるでしょう。ただ、前から申し上げているとおり、小学生はまだ成長が続いているので、しっかりとした休息が必要です。「早寝、早起き、あさごはん」は受験生でも例外なく実行した方がよいのです。さあ、勇気を持って寝せてください。その代わり朝は6時起床。

入学試験は朝8時半~9時の間にスタートします。したがって起きてから脳がフル活動にはいるまで3時間ということを考えると遅くとも6時には起床して勉強をする習慣を身につけておきましょう。

朝は短い時間で効率よく勉強ができますから、前の日の復習や漢字練習、計算などをさせますが、私はここでもやり方を工夫してほしいと思うのです。
計算問題を10題やらせてもだめです。後半はミスが多いでしょう。そんなのは時間がもったいない。3題、絶対間違えない工夫をしながら解く練習をしてください。たくさんやったってミスだらけなら意味がないのです。

さて、塾のない日はとにかく学校から帰ってから夕食までの時間をいかにしっかり勉強するかが鍵です。塾に行けばこの時間はしっかり勉強している時間ですが、家にいるとついダラダラしてしまう時間。ここでしっかり勉強するために、うちでは塾に呼んでしまったりしています。

夕食までに2時間から3時間、きっちり勉強できたら、後は2時間勉強すればもう10時になります。でも4時間~5時間の勉強時間が確保できるからいいですね。

さて、以上を考えると1週間に家で勉強できる時間はせいぜい20~25時間くらいです。これで塾の復習や宿題をやって、過去問やって、入れられる勉強に限度があるのがおわかりになるでしょう。

だからしぼるしかないのです。絞るなら、入試傾向に沿ってしっかり組み立てていきましょう。ただ、私がこれを保護者がいっしょに考えていく方が良いというのは、いろいろ学校別対策はあるけれど、パターン化されているものも少なくないからです。傾向はもちろん考えてくれているのだけれど、その子の弱点まで補強するプログラムにはなかなかなっていません。ですから、それは個々の対応をしなければならないのです。小さい塾ならできますが、大きい塾ではそこまで対応してくれない場合がありますから、その分保護者の方がしっかり入試傾向とお子さんの長所短所をつかんでおく必要があるのです。

9月、10月は理科、社会の知識に力をいれてください。

これから模擬試験もあるでしょうし、知識は覚えていないとどうしようもないでしょう。これぞと思う1冊にしぼって、しっかり知識を整理してみてください。夏休みに勉強した内容も枝葉がしっかりついてくると正確な知識として生かせるようになるでしょう。

これから5ヶ月間が一番力がつくときですから、効率よく時間を使い、良い戦略を立てて学習を進めてください。ただ、明らかに競争率は上がっていますので、努力の質を変えていかないと、負担ばかり増えてしまうので、注意が必要です。

どうすれば合格できるか(2)

今日は西葛西で母親講座をお話した後、大倉山に移動して学校別特訓をやりました。今月の母親講座のテーマは秋の学習法ですが、昨晩のお話の続きを1時間半お話しました。

その要点をかいつまんでお話しましょう。

まずしっかりと第一志望を決めることです。最終的に何校合格しようとも通学するのは1校だけ。だから第一志望に合格することが一番です。第一志望に合格してしまえば、あとは他の受験生に譲ってかまわないのです。

秋の模擬試験の結果で第一志望がころころ変わってしまう方がたまにいますが、これは間違い。第一志望を決めてその入試傾向にあわせてじっくり戦略を練ることが合格の近道なのです。第一志望を変えてしまうと、それまでのそういう勉強の効果がなくなってしまいます。

そしてこの段階でもうひとつ大事なことは親子ともこの第一志望を強く受け入れることです。「絶対に合格しよう」という強い気持ちを持つことが必要です。「もしかすると入らないかもしれない」という心配は受験勉強の敵と言ってもいいでしょう。「こんなにがんばったってだめかもしれないし」と思えば、力は入りません。やるべきことをきちんとやって「絶対に合格してやるんだ」という気持ちを子どもがしっかり持てるように導いてあげてください。

さて、その次は入試傾向の分析です。入試問題はどの学校にも特徴があります。過去5年、10年と調べていけばやはり何が出そうなのか見えてくるでしょう。その結果として、やるべき勉強がだんだん絞れてきます。

子どもたちは今まで4年生くらいからずーっと受験勉強をしてきましたが、その結果として学習した内容はかなり広い範囲になります。どのくらいかといえば中学校の課程の3分の2くらいまで及んでいるのです。それを残りの期間ですべて復習し終わることはなかなか大変です。ですから、何が出るのか、そこから勉強をしぼる必要があるのです。例えば国語について言えば、多くの学校が物語文と説明文の読解と漢字にしぼって間違いないでしょう。詩や文学史、あるいは国文法はあまり出題されないし、過去にあまり出ていなければまず出ないといってもいいのです。

同様に難しい電気や化学の計算問題も学校によってはまったくでない学校があります。そのことを調べもせず、単に模擬試験の結果から難しい電気をこれでもかと勉強して何にもならなかったということはあるのです。

中学入試は当日の結果がすべてです。当日、合格点が取れればいい話。それまでの間がどんな偏差値であろうと、どんな点数であろうと合格には直接関係がありません。

逆に考えれば、出るものをやる、これは子どもたちに分析させるわけにはいきませんから保護者の方が塾の先生としっかり相談して進めてください。塾によっては「そんなことをやっても意味がない」という場合があるでしょう。これはその先生が情報を持っていないだけの話。決まったカリキュラムを進めるしか方法を知らないだけなのです。志望校が違えば、対策はおのずと違ってきます。

さて、その傾向の分析が済んだら次は、子どもの現状を正確に把握することです。ただしそれはよく出題されるものに対してどうか?ということに集中すべきです。出ないものはできなくたってかまわないのです。

それと試験のくせもよく知っておきましょう。最近中堅から上位の男子受験校には難しい問題を前半にちりばめるという入試傾向が見られます。これは特に成績の良い子どもがかかるわなといってもいいかもしれません。自信があるから、前半の問題は全部できなければいけないとつい思い込んでしまう。そして難しい問題に時間をかけてしまい、後ろの簡単な問題を落としてしまって失敗するのです。

実はこれらの学校は、当然全体を見極める力を期待しているのです。やさしい問題、自分ができる問題を見つけられるということは試験に対して強い子です。ということは先の大学受験にだって期待できるでしょう。そういう傾向は先に知っておけば、「わからなかったらすぐ飛ばせ」というアドバイスで簡単に通り抜けられるのです。これもまた、しっかり考えておかなければならないでしょう。

そうやって絞っていくとやらなければいけない課題が出てくるでしょう。例によって優先順位をつけて、計画化していきます。

そしてもはや時間が間に合わないと思われる学習内容や参考書はすべて机からけしてしまってください。これまで塾で貰ったプリントで、復習をしようと思っていたのになかなかできず、結局夏休みにもできなかった問題は、もはやおいておいても仕方がないのです。この先も多分やる暇などないでしょうから、とっとと整理してしまうことです。

何をやるべきか、それをどう進めるか、それが決まったら確実に実行していきます。

と、ここまで書いてだいぶ長くなりましたね。本日お話したことのほんの一部にしか過ぎませんが、次回に続けることにしましょう。