「中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

難問を解く練習

算数では、ある程度、標準的な問題や基本問題ができるようになってはいるものの、難しい問題がなかなかできないというお子さんがいると思います。標準的な問題も出してくれればいいが、筑駒や開成、麻布のような難しい問題しか出ない学校では、難問を解かなければ合格にはならないでしょう。

昨日、荻窪でも特訓が始まりましたが、2時間の授業の間に解説まで含めてできた問題は6問程度です。もちろん、子どもたちが考えている時間があるからですが、難しい問題になればなるほど、やはり時間はかかるもの。だからすべてのパターンを教え込むなどということはできません。ただ、過去問はやれているので、さらに発展して考え方、とらえ方を教えています。

ただよく思うのは、難問というのは実は問題文がむずかしい。問題文の内容の意味がとれると、「なーんだ」と簡単に解けていくことも少なくありません。

あわてて解こうとするあまり、問題文を読み違えてしまうことがあるものです。

だから難しい問題を解く練習をするときは、あまり問題数にはこだわらず、じっくりていねいに解く練習をしてください。そして、解き方をていねいにノートに書いていきましょう。図、式、グラフ、自分でていねいに書けるようになると、正解率は飛躍的に上昇します。

何事もそうですが、基本となる学習能力がしっかりしていないと、なかなかのびませんから気をつけてください。

偏差値表のわな

この時期多くの方が学校選びの参考として偏差値表を利用されると思います。

横軸に日程、縦軸に偏差値を配した表ですが、どうしてもこの表を見ると偏差値が高い学校が良い学校に見えてくるのではないでしょうか。

確かに入りにくい順という面はあるかもしれませんが、しかしその学校が子供に合うかどうかの指標にはなりません。志望する学校が、受験校なのか、付属校なのか、スクールカラーが管理型なのか放任型なのか、いろいろな特徴があるわけで、したがって偏差値が低くても良い学校があり、偏差値が高くても子供にあまり合わない学校があるでしょう。

また滑り止めを考える上でもこれにとらわれていると
「そんなに低い学校は受けたくない」
という話になってしまうかもしれません。滑り止めはとめるために受けるのであって第一志望や第二志望と比べてはいけないというお話をしましたが、どうしても同じ比較になってしまいがちで、その基準がこの偏差値表であることはよくあることなのです。

子どもの可能性を伸ばす場所としては、学校にはいろいろな要素があります。大学受験の結果だけでなく、学校の環境や指導の考え方、校風などをしっかり考えて選んであげてほしいと思います。

プレッシャー&スランプ(2)

さてスランプの多くは「できていたものができない」という形で現れます。特にでるのが算数ではないでしょうか。たとえば今までは楽々できていた一行問題がとれなくなった、ミスを連発し始めた、計算間違えが多い、などなど。こういう現象が頻繁に現れるようになったら、明らかに子どもたちにはプレッシャーがかかっています。

ある意味だれでもプレッシャーはあるのですが、「結果を心配」しなければある程度克服できていくものなのです。逆にノーテンキに見えている男の子が自分のプレッシャーを隠そうとするあまり、そういう演技になっていることもありますから、お子さんをよく見てください。

さて、いかに解決するか、ただ力はどこにも行っていないのです。子どもたちの中にありますから、そこを引き出す工夫をしましょう。

私は少しやさしめの過去問を用意します。そしてそれをすこしゆっくり時間を与えてやらせます。そして丸をつける。最初は間違うことも多いでしょうが、そこでは単純にやり直しをさせます。

そして「ほら、できるじゃない」ということを確認していきます。「できる」ということを繰り返しいうことで、ある意味暗示をかけてはいるのですが、子どもの顔が明るくなればそれでいいのです。本来、力はどこにもいかない、ただ気持ちが後ろ向きであればでるべき実力も出ません。

昨日お話した通り、結果を心配させない工夫も大事です。
「お父さんもお母さんはどこにいってくれてもうれしい」
ということをしっかり伝えてあげてください。その上で、どうせやるなら一番行きたい学校に入れるようにしようという気持ちにさせてあげることが大事です。

もう一つ大事なことは親が騒ぎすぎないようにすること。
「あら、どうしよう」となってしまうと、子どもたちはお母さんの顔をよく見ていますからさらに「まずい・・・」という気持ちになってしまうでしょう。

ミスなんて誰にもあるものです。だから、気持ちが後ろ向きにならないように注意していかなければなりません。そのためには注意は常に具体的でなければいけません。「計算の書き方」「検算の仕方」「問題文の確認」そういうことを具体的にできるようにすればいいので、「ミスしないで」では何もかわりませんね。まして「プレッシャーかしら」などといってしまえば、「プレッシャーにかかっていない子」までかかってしまうかもしれません。

親はどんとしてる、これがこの時期一番大事なことです。だから
「中学受験で子どもの人生なんか決まらない」
としっかり頭に植え付けてください。