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ミスを防ぐ練習法

今日は用賀で学校別の補習です。
ここのところ、このクラスでは算数の小テストを毎回やって、ミスを防ぐ練習をしているのですが、どうしてもやはり満点がとれない。あとからやればできる問題が多いのですが、その場で一発満点が取れるかどうか、ここが大事です。

ミスは
(1)問題の読み違い
(2)計算違い
(3)自分の文字の読み違い
などがあります。

たとえば24+32.4=66.4という式を書いておかしいと思わない。
違和感がなくてすぐ先に行ってしまうと、ミスが起こるわけです。

ミスはどうしても起こります。0ということにはならない。ただ、せっかくわかった問題ならしっかり解き上げたい、ここが入試合格の最大のポイントです。

そのための具体的な方法論は、やはり
(1)式や計算をていねいに書いて、見直す
(2)問題の読み違いがないか、確認していく。
の2点です。たとえばぐちゃぐちゃと書いて、答えが出ている子はかなりミスをする可能性が高くなります。ぐちゃぐちゃ書いているから、どこに何が書いてあるかあとから見直せず、チェック機能が働きません。

6年生の夏まではある程度じっくり考える力を養ってきたわけですが、これからは得点力を鍛えなければなりません。
その意味で勉強法はこれまでとはまったく違ってくるものなのです。

てんびん算

てんびん算というのは、あまりテキストに採用されていない分野のように思います。これは食塩水の濃度や平均、割合などに応用される「解き方」です。例えば4%の食塩水200gと8%の食塩水200gと12%の食塩水Xgをまぜて10%の食塩水を作ります。Xは何gですか? という問題があったとします。面積図で解くにしろ、割合で解くにしろ、原理的には下の一次方程式を解くことと変わりありません。

200×4/100+200×8/100+x×12/100=(200+200+x)×10/100

しかしてんびん算はまったく違う考え方をします。

ぼうにメモリをつけてつりあいで考えるのです。本来図で説明すると簡単なのですが、つりあいの中心が10%ですからそれとのつりあいであわせていきます。
(10-4)×200+(10-8)×200=(12-10)×x
ですから(1200+400)÷2=800 と答えがでてきます。

マスターすれば食塩水のほとんどの問題もこれで簡単に解けるし、他の平均の問題にも応用が利くでしょう。

今度エルフィーで10月21日(土)を中心に、てんびん算を説明する無料の授業をやることになりましたから、もし時間があればご参加ください。5年生の算数の一助になればと思います。

6年生の女子に注意!

受験期の女子には注意が必要です。

このころになると自意識が強くなるので、その結果として人からどう見られているかが気になるものです。当然着ていく洋服も、持っている道具もいちいち何か注文があるもの。そういえば以前、女子の筆箱は異様に重くて、何が入っているのかと思ったらカラフルなペン。

最近はあまり見当たらなくなりましたが、そういうのがはやり始めるとまたみんなやりたがるようです。

で、そこまではまあいいとして。

問題は勉強するふりをする、つまり実際に勉強していないけどふりをしていることがこのころの女子には多い。また点数を非常に気にする。だから良い点をとるためにいろいろな「ズル」が出てくるのです。

その結果として模擬試験の点数と普段家で解いている問題の出来が大きく違ってくるときがあります。そういう場合は要注意。

本当にわかってるか?本当に覚えているか?
そういうことをしっかり確認しながら進んでいないと、「勉強していても実力がついていかない」ということがおこります。

私もずいぶんだまされたなあ。(本人たちはだますつもりなんかないですから、一生懸命勉強はしているつもりなのです。だが、点数や出来を気にするあまり、自分がわかっているか、わかっていないのか、あいまいになってしまうだけなのです。)

これが男子にはない。

そこまで自意識が過剰ではないからです。やはり同時期の男子と女子では明らかに女子の方が精神年齢は高いのですから。