中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

自分で学習する力

中学受験はもちろん、入試に合格することが第一の目標です。しかしその背後にもうひとつ大事な目標があります。それが自分で学習する力を身につけるということです。合格すると、当然、非常に僅差の集団の中で学習することになります。入試で勉強が終わるわけではなく、それからまた勉強が続くわけです。ですから、今度はきちんと自分で計画的に学習していかないと、あっという間に落ちこぼれてしまうことになります。

したがって、中学入試の準備をしつつも、また自分で学習できる能力をつけていかなければなりません。ところが、最近は私立に入った後、落ちこぼれてしまう生徒が増えているそうです。これは入試に向けて、親も塾もいろいろなことをしてあげた結果、合格はしたものの、「自分で学習する」力がつかなかったためにおきることなのです。土台、入試に合格したのだから学力がないわけではありません。しかし勉強できなければ、当然成績は上がらない、したがってついていけないということになるのです。

特に6年生は今後、自分で学習するということを特に意識させながら、受験勉強を続ける必要があります。そしてここが最も重要ですが、「自分で勉強する」ようになれば確実に「成績は上がる」ものなのです。

おけいこごと

5年生もそろそろ学習内容がむずかしくなって、時間のコントロールが必要になってきています。最近は子どもたちがいろいろなおけいこごとやスポーツをしていますが、5年生ではやはり受験に向けて多少のコントロールが必要になってくるでしょう。

特にスポーツはチーム全体のことがあるので、なかなかやめにくいという面があるかもしれません。ただやはりそこそこの勉強時間を確保できなければ、今後成績はなかなか伸びていかないでしょう。

かといって、すべてをやめてしまうのも問題があるでしょう。5年生では、すべてを受験に振り向ける必要はありません。むしろおけいこごとやスポーツが良い気分転換になってくれると思います。

だから、要はバランスなのです。学習時間がおけいこごとやスポーツのために確保できないというのは問題ですが、逆に勉強ばかりとすれば子どもたちは飽きてしまうでしょう。

私は週1回程度はやはりスポーツなりおけいこごとがあって良いのではないかと思っています。そして次第に勉強する時間を増やしていって、しっかりとした受験準備に入ってほしいと思います。

自分で図を書く意味

最近は問題集やプリントで問題を与えられるために、子どもたちが自分で図を書く機会が少なくなっています。が、例えば今週のテーマである図形の移動の場合。辺や点がどこをどう通っていくのか?は自分で図を書いてみなければ、なかなか納得いかないでしょう。
子どもたちに図を書かせてみると、通るはずもないところを堂々と通ってみたり、円を描くべきところがなぜか四角形になっていたりするものです。

自分で図を書いて、しっかりとイメージを描き、そして式を書ききる。これが図形の移動の極意ともいえるやり方でしょう。こういうときに図を書きなれているかどうかが、非常に大事になります。

面倒だと思わず、まずはしっかり図を書けるように練習してください。
(もちろんベストはフリーハンドで書くことです。)