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第2回 捨てられない

■新年早々、引越しをしました。事務局も当然動いたのですが、2つに分かれていたものを1つにまとめたのが大きく、物が多いのです。引越し当初は積み上げられたダンボール箱に埋もれている感じ。1週間たって何とかダンボール箱は消えたものの、なんのことはない、中身がぶちまけられたという感じで、きわめて雑然としています。人に見せられたものではありません。

■要は荷物が多すぎるわけで、やはり捨てなければならない!と思うのですがいかんせん捨てられない。LANケーブルなどは当然あまりますが、いや、また使うかもしれない(どこで?)という気持ちが先にたち、やはりとっておこうとなるわけです。思えば、キャノワード30という今では骨董品になったワープロから始まって、デジタル機器は増えこそすれ、決して減りません。現在はプリンター3台、パソコン4台電話機、ファックス、コピー機、あれよあれよという間に増えてしまいました。(そんなにあったって仕方がないと思うのですが、なぜかみんな使ってるのです。)

■確かに私がいけないところがうーんとあります。パソコンでテレビが見れるという話を聞けば、すぐつないでみる、当然、アンテナ線を分線しなければならず、コネクターだ、ケーブルだとものはどんどん増えていくのです。山根一真氏が以前ぼやいておられたことが、我が家でも現実のものとなってしまいました。

■しかしながら、このことで、インターネットもWebサイトも扱えるようになったわけですから、悪い話ではありません。ただ、問題は捨てられない!という点にあります。前職時代、一生懸命作った教材を考えると、もはや使わないキャノワードのポータブルタイプも捨てるわけにはいきません。さすがに初代のキャノワードはとっとと片付けられていますが、そういうデジタル機器は山のようにあります。

■そこへきて、最近のパソコンの向上は輪をかけて状況を悪化させています。小型化、軽量化されてくると、重たいパソコンを持って歩くことから解放されるかと思い、つい、パンフレットや量販店を見に行きます。「買おうかな」と思うと冷たい視線が帰ってくるので、ここのところは自重していますが、しかし、「原稿書くから」とつい言いそうで、あわてて言葉を飲み込んでいる始末。

■コードがなくなるから「無線LANもいいんじゃない?」誰も答えてはくれません。それでもケーブルは捨てられないとやっぱ思われてるなあ、きっと。

(平成16年1月16日)

第1回新連載に関するもめごと

■「あのね、.netで新しいコーナーを始めたいんだけど」と事務局に切り出したとき、みんなの目は冷たかった。新母親講座までは良かったものの、パパママ合格術では原稿は遅れがち。.net通信もようやくNo25が出たところで、教材のアップデートもまだまだという段階。なのに、また別のコーナーを始めてどうする気だという目をしている。「おっしゃるとおりです。」 しかし、しかし、

■しかし、ここで負けてはならない。「中学受験のテーマにこだわらずに書くコーナーがほしいんだよね。その中からまた他の原稿を書くヒントがでてくるかもしれないじゃないですか。ねえ。」結局、誰も反対しないのを幸いに、さっさとコーナーを作ってしまいました。題して「Coffee Break」です。書く方がCoffee Breakと思って書いていますので、中学受験にはあまり役に立たないと思いますが、よろしければごらんください。

■年末に100題特訓をしました。2日間で100題なんて、きっととんでもないだろうなと思ったのですが、無事全員が100題を終了。しかも少し時間があまって、追加の問題も10題ぐらい解けてしまいました。疲れたのは僕のほうだったのですが、子供たちは休憩時間にネットワークからゲームを見つけて、結構楽しんでおりました。彼らはどんなところでも遊びを見つけるものです。

■実際に教えてみて驚いたのは5年生も参加していたのですが、結構わかってくれていた点。これはやはりカリキュラムが昔に比べて大分前倒しになっているからだと思います。以前ではこれから比の勉強をすることになっていたのですが、すでにもう5年生は比の勉強を終えてしまっています。その意味で教えるほうはとても楽だったのです。

■ただ、その裏返しで、かなりハイスピードで4・5年生が勉強しているわけですから、出来不出来の差が激しくなる傾向にあると思います。早く進んで、出来もよければ、受験前に必ずブランクができるでしょう。実際、最近出来る子供たちは、「やることがなくなった」という声を耳にします。「うらやましい」という話では実はなくて、「ピーク」に持っていくタイミングの取り方が難しくなったのです。

■さらに言えば、これだけ差ができれば、到底ついてこれないとあきらめてしまう生徒も増えてくるのではないだろうかと思われる点。実際に合理的に勉強すると6年生から始めても決して間に合わないわけではないのです。ところがカリキュラムの前倒しによって4.5年で親も子も疲れてしまうだろうと思います。だから、4.5年生の成績にあまりこだわりすぎない方がいいかもしれません。

■結局受験は6年生のときに、トップ状態へ持っていけるかにかかっています。その意味で、近々のカリキュラム前倒しには、ペース配分を間違う危険があることをぜひお父さん、お母さんは知っておかれると良いでしょう。

■事務局は次のセミナーを企画していますのでまたサイトでお知らせします。次回からは受験と関係ない話になっていくと思いますが、よろしくお願いします。

(平成16年1月11日)