第31回 秋に向けての学習法(1)

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■夏休みが残りあと2週間になりました。6年生のみなさんはいよいよ実戦的な学習に入ったころではないかと思われます。知識を覚えたり、過去の入試問題を練習したり。これからはいよいよ得点力をつける学習に進まなければなりません。

■模擬試験でできなかった問題を家に帰って復習すると正解になることがありますね。みなさんにはその問題を解く力はついているのです。しかし実際に試験の場面でそれを得点する力はなかったわけです。試験は時間も限られているし、自分の家と違って緊張する部分もありますから、自然、みなさんが持っている問題を解く力がフルに発揮できるとは限りません。

■ですから模擬試験を受けたり、過去の入試問題を解いたりしながら、限られた時間の中でできる限りの点数をとる工夫をしていく必要があるのです。よくお話しますが、多くの入学試験の合格点は60%から70%の間になります。8割や9割できなければ合格しないという入試はないといっていいでしょう。したがって確実に7割取れれば合格できるのです。

■7割とるというのは3割間違えられるということです。したがって難しい問題にかかわっているよりは、自分のできる問題を確実に解き上げることが大事になります。問題の読み違いをしたり、計算ミスをしたり、いろいろとミスの原因はありますから、それをひとつずつなくしていき、確実に得点できる力を作り上げていかなければなりません。

■知識も大事です。どんなに頭のいい人でも知らない知識は覚えなければテストでは答えられません。ですから、知識は確実に覚えていかなければなりません。歴史の年号、地名、花や星の名前、覚えることはたくさんありますね。でも、これも入試に良く出るものとそうでないものがあります。やはりよく出るものをしっかり覚えるということが大事で、これは入試問題をやっていくとよく出てくる問題に出会いますから、できなかったことを復習することでよく出る知識を覚えていくことができるでしょう。

■みなさんは入学試験に合格するために勉強しているのですから、試験で点が取れるために何をすればいいのかをしっかり考えることです。受ける学校が決まっていればどんな入試なのか調べて、その中から自分ができること、できないことを分けて対策を考えていきましょう。目標は7割です。7割をとるためにどうすればいいのか、実際に問題を解きながら学習方法を考えていかなければなりません。次回は各教科についてもう少し詳しくお話しましょう。

(平成17年8月15日)

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