第22回 途中の式をしっかり書く

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■算数の問題を解くとき、途中の式や考え方を書いていますか?問題が簡単だと、じーっと頭の中で考えて、答えだけ書く人もいますね。しかし勉強が進むにつれて、問題も複雑になったり、難しくなったりします。ですから、途中の式や考え方をていねいに書いていくとき方をぜひ身につけてほしいのです。

■最近の入学試験では採点の方法が変わってきています。今までは答えがあっているか、間違っているかだけを見て採点していたのですが、途中の式を見て加点する採点方式を取り入れる学校が増えているのです。

■途中式を見て、加点する方式で採点すると、最後の計算で計算間違いをした人は救われることになります。もちろん満点というわけにはいきませんが、正答した人との差は大きく開かなくなるのです。

■この方式で採点すると、算数の力がある程度ある子どもたちは、一定の点数が取りやすくなります。しかも式をていねいに書くと、考え方を間違えたり、ミスを犯す確率が減ってくるのです。というのも、ひとつひとつ、順序だてて考えることになりますし、計算の工夫もやりやすくなるので、実際に得点が取りやすくなるのです。

■それに最後まで解ききれなくても、途中までの考え方に加点されますから、そこそこの点数はとれることになります。一般的に中学入試の合格点は5割から6割5分の間ですから、途中加点があることによって合格点を取りやすくなるのです。

■途中式を書くということは、試験のときだけできるものではありません。やはり日ごろから練習していないとなかなかうまくいかないものです。ですから、毎日の勉強の中で、ていねいに式や考え方を書くようにしてください。面倒だと思わずに、ていねいに書いていくことでみなさんの合格可能性は確実に上昇するものなのです。

(平成17年6月6日)

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