第5回 帰国子女受験

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■先週バンコクに行って、中学受験をお考えのみなさまにお話をしてきました。そして現地の塾の先生方からバンコクからの中学受験の特徴をお話いただいて、また帰国子女受験の難しさを感じました。

■帰国子女受験枠というのは、国内の受験生に比べて4教科の力は劣っても英語力や海外での生活経験がやがて学校生活に生かせるだろうという意味で入学枠を取っているわけです。しかし、バンコクのように日本人学校も日本人居住区もあまり日本と変わらないという状況になりますと、英語力がインターナショナルスクールにでも行かない限り強くなりませんから、帰国子女の優遇条件を生かすことができないのです。

■したがってバンコクには日本人向けの塾が15塾もあるということで、私は大変驚いたのですが、しかしこういう特徴だと国内生と同じ受験準備をしなければなりません。ですから塾があっても当たり前なのでしょう。

■最近は海外に赴任される方はまだお子さんが小さいか、逆にお子さんがすでに学校にはいった方を選ぶ傾向があるそうですが、それでも上海やバンコク、ジャカルタなどたくさんの日本人が赴任されており、またこういう非英語圏での帰国子女入試というのは、なかなか大変です。

■ご自宅でお父さん、お母さんが指導されている方もいらしゃるでしょうから、e-duce.netとしても海外にいらっしゃる方も念頭においてこれからもコンテンツ作りをしていかなければならないなと感じました。学校情報もこれからストリーミングで配信していきますので、ぜひごらんになって受験準備にお役立ていただければと思います。
(田中 貴)

(2005年5月6日)

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