第17回 ノートは大きく使おう

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■授業中、子どもたちのノートを見せてもらうと、なるべく小さくつめて書いている人を見かけます。ところが小さくつめて書いてしまうと、後から見直すのが大変なのです。ノートはその場で解くために書くだけではなく、後から見直すために書くのですから、もう少し大きく使うといいでしょう。

■算数などは1問1ページにしてもいいのです。あまりたくさん書かない問題は、もちろんかまいませんが、ちょっと多くなるようであれば、きっぱり1問1ページに書いていきましょう。ついでに言えば、計算もまた式もていねいに書いていく練習をしてください。例えば式を書いて答えが出たら、小さなメモも書いておくといいのです。例えばAの分速とか消しゴムの値段とか。

■何を出したかがわかりやすくなれば、その後、ミスをなくすことができます。計算も大きく書いていけば、自分の字を見間違うことは少なくなります。ところがノートをつめて小さく書くと、自分の字を見間違えることもありますし、後から見直すのも難しくなるでしょう。

■国語では一行おきに書いていくと良いでしょう。特に記述の問題では、当然あとから直すことがおきます。そのとき、びっちり書いてしまうと直す場所がないので、後ろのほうに書き直す以外になく、どこを間違えたのか比較するのが難しくなります。

■しかし1行おきにかいておきえば、そのあいている一行に直しを書くことができるので、どこを間違えたのかすぐわかるでしょう。前にも言いましたとおり、勉強は間違えたことやできなかったことをやり直すことで力がついてくるのです。ノートはその目的で使うものですから、やり直しがしやすいように使っていかなければなりません。

■理科や社会でも、先生のいったことをまとめる部分の横にスペースを作っておいて、あとから重要な部分だと思われるところを整理したり、テキストから付け加えていくとよいのです。問題をやるときも、計算や式をきちんと書けるスペースを用意して問題を解いていくとよいでしょう。

■ノート自身でいえば、ルーズリーフ型のノートを勧めます。ルーズリーフ型はあとからページを足したり、並べ替えたりすることができるので、整理しやすいでしょう。最近のプリントはA4型が多くなりましたから、塾で配られるプリントの形に合わせてルーズリーフを決めるとプリントまで綴じることができて便利になると思います。

(平成17年5月2日)

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