第28回 過去問のやり方

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■夏休みに過去問の勉強をすることはとても大切です。よく力試しにとっておこうと考える方がいらっしゃいますが、そんな必要はありません。力試しは模擬試験など、いくらでもあります。それよりも早く第一志望の入試傾向を勉強することが大切です。

■夏休みに過去の問題をやるときは、あまり時間を気にせずじっくり問題に取り組んでください。特に難しい問題に関しては、ときあげることよりも、解説や解答をしっかり読む勉強をしたいところです。

■夏休みはようやく一通りの勉強が終わった段階ですから、まだまだ問題が良く解ける時期ではありません。ですから、解答を読む事によって、いろいろな発見をしてほしいのです。こういうとき方もある、この前習った事はここに使えばいいんだ等、問題を経験することによって、理解が深まっていきます。

■この時期は、テスト練習をしている段階でもないので過去問をやると、問題の読み違い、計算違いなど、ミスの連発もおこると思います。それにいちいちため息をついている場合ではなく、むしろそういう経験の中で、どうすればミスを防げるのか、いっしょに考えていかなければならないのです。

■夏休みに勉強する学校は第一志望中心です。手を広げるとしても、自分の目標とする学校のレベルに合わせていくべきで、いわゆる「安全圏」の学校は、この時期あまりやる必要がありません。今の成績では少し合格が難しいと思われている第一志望レベルの学校にじっくり取り組んでください。

■勉強しているとき、お母さんは子どもたちに言う言葉に気をつけてください。
「こんなんじゃ、だめだから、第一志望変える?」なんて最低です。勉強は、まだ始まったばかりですから。
(平成14年8月25日)

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