進学塾の選び方(1)

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先日ある月刊誌の取材があって、塾の選び方についてのお話をしました。

まあ、普通は大手の塾を選ぶのが一般的であるわけですが、人数が多い塾は(1クラスという意味ではありません。最近の塾はだいたい多いところで25名前後、大きい塾でも15名でクラスを編成するところが多くなっています。)やはり毎月クラス分けテストをしていきます。このクラス分けテストは、毎月の履修状況を把握した上で必要なレベルの授業をするために行われるのですが、またできる子どもたちを選抜していく仕組みでもあります。したがって上位に残れれば難関校への合格が可能になりますから、多くのご家庭がこの上位クラスをめざして毎月がんばることになります。

ただこれは当然学校を絞り込んでいるわけではないので「どこでも対応できるようにする」というカリキュラムになります。当然4年生、5年生では入試に必要な基礎力を学ぶことになるでしょうが、次第に応用、発展のレベルに入っていくと、受ける学校によっては「あまり必要ない」範囲の勉強まですることになります。そしてここが大事な点ですが、あまりに分量の多い勉強をさせられて、試験で良い成績をとれず自信をなくしてしまう子どもたちを大量に送り出す仕組みでもあるのです。

毎月のテストの中で、クラスが分けられたり、席が決まったりということになると子どもたちの世界の中でもある序列が生まれていきます。偏差値もそうですが、ひとつの序列に過ぎないものが、まだ幼い子どもたちの中では「絶対的な価値」に見えてしまうことになる可能性があるのです。(保護者の方でもそう思っておられる方が少なくないようにも思えますが。)

試験の結果ですから、毎月変わる可能性があり(だから担任がしっかり決まらないというデメリットもここではあるのですが)そんな序列はたいした問題ではないと思えればまだ救いがありますが、やはり上位にいてほしいと思うのが親心ですからそれなりに親子でがんばってしまう、そしてずいぶんがんばったけど、もう疲れてしまったということになる可能性があるのです。

一方小さい地元の塾は、先生がていねいに子どもたちの面倒を見てくれるでしょうが、まず刺激が少ない。その塾で一番になったところでまだまだ上はいるわけですが、安心してしまうことがあるわけです。学校情報などはだいぶネットワークでとれるようになってきましたが、やはり出てくる資料集などは大手と比べればまだまだというものが多いでしょう。

6年生になるとダブルスクールという生徒もいます。大手の塾に通いつつ、地元の塾にも来て両方のメリットを受け、両方のデメリットと消すというやり方ですね。これは確かに良い方法ではありますが、経済的であるとはいえないでしょう。

では、どういう子がどういう塾に合うのだろうか、ということを親が考えていかなければいけません。特に今は塾を選ばれている方が多いと思うので(だから取材がきたのでしょうが)次回はこのお話をしたいと思います。

来週から中学入試説明会です。こんなお話をするつもりでいますので、ぜひお越しください。

お申し込みページはこちらから

1 中学受験率の上昇
(1) 首都圏中学受験率は16%に到達
(2) 東京区部では30%超の地域も。
(3) 原因はゆとり教育、少子化も一因

2 中学受験のメリット
(1) テストのみでの合否判定
(2) 受験のデメリットを保護者がカバーできる。
(3) 6年間の中高一貫教育のメリット
(4) 大学受験合格者の実態

3 いつから準備を始めるか
(1) 意外に差がつき始めた基礎学力
(2) 大丈夫と思っていても・・・
(3) 3年生からは少なくとも中学受験を意識する
(4) 5・6年が受験準備期間

4 塾の選び方
(1) 大手塾の良い面、悪い面
(2) 中小塾の良い面、悪い面
(3) 個別指導だけで中学受験はできるか
(4) 親はどこまでかかわれるのか

5 保護者が持つべき中学受験に対する考え方
(1) 第一志望校の考え方
(2) 自ら学習できる姿勢を身につけることがもっとも大事
(3) 幼さとの戦い
(4) 意欲、積極性を育てる
(5) 中学受験で子どもの人生は決まらない

6 合格するポイント
(1) じっくり考える力の養い方―パターンを覚える必要はない
(2) 読む、書くが基本
(3) ていねいさ 合否はミスの発生率で決まる
(4) 「この問題はおもしろいんだよ」
(5) プレッシャーと戦う

7 学校選びのコツ
(1) 偏差値表にまどわされない
(2) スクールカラーは全然違う
(3) 放任型と管理型
(4) 大学受験校か、付属校か
(5) 子どもに合う学校とは

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