進学塾の目標

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進学塾は生徒の合格が目標です。ただ、私はもう少し欲張ったことを考えています。「中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子」のあとがきでも書きましたが、今年の受験でも私たちは全員の思いを達成させてあげることができませんでした。で、最後の結果が出なければ進学塾に通った子どもたちの時間がまったく意味がなくなっては困ると私は思うのです。

進学塾は学校ではありません。生徒は合格したい、指導する側は何とか合格させたい、ある目的に対して一致した方向で努力する特殊な環境です。ですから子どもたちに多様な価値観をもってもらったり、いろいろな可能性を伸ばせる場所ではありません。

ただ、目的に向かって教える側も教わる側も一生懸命努力する場所ではあります。したがって、ある目標に向かって努力する道を自ら開いていける力を子どもたちに持たせてあげられるのではないかと思っているのです。

金メダルを取った荒川さんも、決して順風満帆ではなかったでしょう。でも彼女はスケートが好きだったし、いろいろな人に支えられて自分の目標に向かって努力したからこそ、この結果があったでしょう。でも成功できる人は決して多くはありません。多くの人がやはりうまくいかないことが多いのです。スルツカヤさんもコーエンさんも立派にがんばりました。でも4年に1回のチャンスをものにすることはできませんでした。彼女たちの努力は意味がなかったのでしょうか?そんなことは決してないはずです。

試合ですから勝ちもすれば、負けることもあるでしょう。ただ、4位になったその日、応援してくれた多くの観客に感謝して涙しながら「自分がいたらなかった点をもう一度反省して次の機会を狙っていきたい」といった村主さんの言葉が私には一番心に残りました。

私は「よし、また明日がんばるさ」と立ち上がってくれる生徒たちが育つ塾にしたいと思っているのです。

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