私は塾にいたときから、難しい相似形の問題を出すのが好きでした。「先生、そんな難しい問題、出ないのでは?」と同僚に言われるような問題を平気でクラスで出しては、「これができたらジュースだな。」と景品をかけていました。
すると、子どもたちは一生懸命考えます。そしてひとりやふたり、出来始めると「あいつにできて、俺にできないはずはない」という子どもたちは少なくないので何とか解ける方法はないのかと考えてくれます。
これが考える力をつける一番良い方法です。これだけ必死になって考えると、解説を聞いたときも発見があります。
「なんだ、そうやればいいのか」
この発見がたくさんあれば、あるほど、子どもたちの思考力はついてくるのです。
図形の問題が良いのは、子どもたちが比較的簡単に視認できるからです。速さの問題だと、条件を読み切るところから時間がかかる。しかし相似形の問題は図があるから、子どもがどういう問題であるか、具体的に視認しやすいので、図形が便利なのです。
算数、数学教育において大事なことは、じっくり考えることです。
そういう意味で相似形は格好の題材なのです。大学生や高校生ができない問題を、いとも簡単に小学生が解けてしまうのですから、彼らにとってはたまらない魅力でしょう。
だから、お父さん、お母さんと競争するのも良いかと思います。子どもが先にできたら
「えらい!」
とほめてあげてください。
図形の把握能力が上がると、空間の把握にもつながるので、子どもたちの能力を引き出すのには非常に良いテーマです。
ただし、量は追わないでください。じっくり考える、ことがすでに鍛錬になっているのですから。
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