テストを受けてみると、国語の文章を読むのが間に合わないという子がいるでしょう。
実際に模擬試験は、差をつけるためのテストですから、「あんなに忙しい入試はない」と思うくらい分量があります。しかも1つの問題が5点ぐらいありますから、1問間違えるだけでかなり差がついてくる、したがって文章を読むのが間に合わないということになると、実際に持っている力以下に判定が出てくるでしょう。ある試験では国語の偏差値が60近くあったのが、突然45になったりすることもあるのです。
で、こういうときに「早く読まなきゃ」と子どもが思うと、もっと状況は悪くなります。なぜか?あわてて読むということは良く読まないということになるので、もっと間違えやすくなるのです。実際に普段の授業や過去問をやらせていて、文章を読むのが遅いなと思う子は、「あわてさせてはいけない」のです。
ゆっくり読む子はそれがその子のペースであって、そこから理解が生まれます。そのペースが狂えば、理解が進まないから、もっと点数が悪くなって、さらに自信がなくなります。それが「読むのが遅い」からだと思われて、またあわててやる、したがってマイナスのスパイラルにはまってしまいます。
模擬試験で間に合わなくてもあわてない、過去問が間に合えばよいのです。
過去問でもすべて間に合わなくても、ある程度できれば合格点には届きます。何が得手なのか、何が素の力なのか、良く見極めてあげてください。
勝負は自分の強いところで勝負をさせないと、なかなか勝ち目がありません。弱いところはある程度、弱いと考えて戦略を立てないといけないのです。つまりは「とれるところは確実にとる」ということです。
その子の持っているところをしっかりと見極めて、その上で今後の勉強法を考えてください。
入試はどの科目もそうですが、正解率優先が合格への早道です。
受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
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