すべてのパターンを網羅することはできない

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中学受験も長年続いているので、各校でいろいろな問題が出題されてきました。

学校の先生によっては「塾でやらない問題を出す」とばかりに1年かけてじっくり問題を考えてこられるケースもある。

一方で、ちゃんと基礎ができていればそれなりに解ける問題を出題する、という学校もあります。

ただ、これまで出題された問題のパターンはものすごい量に上るので、すべてのパターンを網羅することはできない。

だからその問題自身を分析する力を付けていくしかありません。

書き出してもいいし、グラフを書いてもいいし、表にしてもいい。

いわゆる基本はもちろんマスターしていないといけない。ただ、与えられた情報からどうやって解いていくのか、いろいろな道筋を立てることができるようにしていくのです。

ただ物には順番があって、まずはしっかり基本的な問題をしっかりできるようにする必要がある。

大手塾は全員に同じテキストを配りますが、クラスによってやることは違います。上のクラスはあまり基本を扱わず、応用問題に終始する。下のクラスは基本ばかりで応用まで届かない。でも組み分けは応用が出るわけだから、下のクラスからはなかなか上がりにくい。

だったら上のクラスを望むよりもまずは基礎をしっかりする、ということで良いのではないかと思います。

そして志望校が絞り込めたところで、出題傾向に合わせて応用レベルに手を伸ばしていく。ここで間違っても塾のクラス分けなどを考えない。そうするとまた範囲が広がりすぎて結果が出るまでに時間がかかります。

すべてのパターンを網羅するのではなく、志望校に頻出する問題をしっかり分析して、考え方を導き出していく、そういう勉強に力を入れていくのです。当然その中心は過去問になるでしょう。

そうすると自ずと頻出す問題に対する力は出てくるし、またちょっと出題傾向から外れてもそう慌てなくても良くなります。

何もかもというわけにはいかないので、しっかり戦略を立て、優先順位を決めて準備を進めていくことが必要です。


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