2020年女子学院の問題です。
だ液について次のような実験を行った。
実験1
でんぷん液2mLと水0.5mLを入れた試験管A、でんぷん液2mLとだ液0.5mLを入れた試験管Bを用意し、それぞれ40℃で30分保温した。その後、試験管にヨウ素液を加えたところ、試験管Aではヨウ素液の反応が見られたが、試験管Bではヨウ素液の反応が見られなかった。
実験2
だ液をそれぞれ0.5mL入れた試験管Cと試験管Dを用意した。試験管Cはふっとうした湯で20分加熱した。この間、試験管Dは室温に置いておいた。試験管Cが室温に戻ったのを確かめて、試験管Cと試験管Dにでんぷん液2mLを入れ40℃で30分保温した。その後、試験管にヨウ素液を加えたところ、試験管Cではヨウ素液の反応が見られたが、試験管Dではヨウ素液の反応は見られなかった。
1 でんぷん液はでんぷんをどのようなものに混ぜて作るか、ア~エから選びなさい。
ア 20℃の水 イ 20℃のエタノール ウ 80℃の水 エ 70℃のエタノール
2 でんぷんの消化が起きた試験管をA~Dから選びなさい。
3 実験1で試験管Aに水0.5mLを加えたのは実験条件をそろえるためである。その実験条件とは何ですか。
4 実験1で試験管Aにヨウ素液を2蒲入れた。試験管Bに入れるヨウ素液の量として最も適切なものをア~ウから選びなさい。
ア 2滴 イ はっきりとした青むらさき色になるまで ウ はっきりとした茶色になるまで
5 実験2からだ液の性質についてわかることを説明しなさい。
だ液にはアミラーゼという物質が脊まれている。だ液がでんぷんを消化するのは、アミラーゼのはたらきによる。アミラーゼは動物だけでなく植物も持っている。発芽におけるアミラーゼのはたらきを調べるために、次のような実験を行った。
図1はコムギめ実のもみ殻を取りのぞき、内部の種の様子を表した図である。コムギの種の端には将来植物になる部分(胚)がある。コムギの種を図1のように点線で切断し、胚を持つ断片Xと、断片Yを作った。
次にでんぷんを混ぜて固めた寒天を3つ用意し、そのうち1つには断片Xを、もう1つには断片Yを、切り口を下に向けて図2のようにのせた。1つには何ものせなかった。寒天の上に水を加え3日おいた。3日後、断片を取りのぞき、寒天をヨウ素液で染めたところ、図3のようになった。ただし、色のついた部分はヨウ素液の反応のあったことを示しており、点線は断片のあった位置と大きさを表している。
6 下線部の水の量は、3日間どの程度に保つべきか。正しいものをア、イから選び、選んだ理由も書きなさい。
7 図3の結果から考えられることとして正しいものをア~オから選びなさい。
ア 胚があるとアミラーゼがはたらく。
イ 切断された種ではアミラーゼははたらかない。
ウ 種の外でもアミラーゼははたらく。
エ 実験開始3日後の断片Ⅹに含まれるでんぷんの量は実験開始時とほぼ同じである。
オ 実験開始3日後の断片Yに含まれるでんぷんの量は実験開始時とほぼ同じである。
【解説と解答】
1でんぷんを溶かすので80℃のお湯。
(答え) ウ
2 ヨウ素反応がなかったものなので、BとD。
(答え)B、D
3 同じ0.5mlを加えることで、でんぷん液の濃度と量をそろえています。
(答え)でんぷん液の濃さと量
4 同じ量を入れなければいけないので、2滴。
(答え)ア
5 煮沸してしまうと、だ液は働かなくなります。
(答え)40℃ではでんぷんを消化することができるが,100℃でははたらきを失う。
6 呼吸できるように空気に触れさせておかなければなりまsねん。
(答え)ア 理由 種子が呼吸を行えるように,空気にふれさせるため。
7 胚があるとアミラーゼが働きますし、胚の外でも働いています。
(答え)ア,ウ
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