第383回 やらせるのは次善の策

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■ 本人が志望校合格を熱望して、それに向かって自分で黙々と努力をする、という姿が一番力をつけます。

■ しかし、小学生ですから、そこまでなかなかならない。で、早くから受験を始めることもあり、そういう本人の構えができないまま受験勉強が進むので、当然やらせることになります。

■ そうなると、子どもはわかってはいても「終らせる」ということに目が向きやすい。結果として早く終りたいから、答えを写したり、適当にやって「わからないから」と宿題をやらなかったりするわけです。

■ 「本当に意識が低い」というのはその通りなのですが、だからといって本人任せにしても勉強はしません。だからそこはやらせるのが正しい。

■ ただ、それはあくまで次善の策なのです。だから、その結果として本人が手を抜くことは多々あることは承知しておいた方が良いでしょう。その分、どこかで本人が本当にやる気になることを引き出す工夫をしておかないといけないのです。

■ そのためにはまず目標を決めないといけないし、その目標がちゃんと到達できる道筋を見せていかないといけない。道遙か、と思うと誰しもペースはあがらないので、まずはやることをシンプルにして、これができれば合格する、という流れを見せてあげると良いでしょう。

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