可能であるならば、中学受験をお薦めしています。
というのも、私立中学に進めば、ほぼ大学に進学するのは当たり前という環境になるからです。附属校であろうと、受験校であろうと、それは間違いない。しかし、高校受験に回る場合、中心はやはり公立高校になります。
もちろん私立高校もあるにはあるのですが、首都圏は少子化が進むと予想された時点で、高校単独校は一気に減りました。学則定員は変えられないから、その分、中学を併設していく。そうなると中心は中学受験になり、完全一貫校になると高校募集は中止されてきました。
男女御三家の中で、高校募集をするのは開成だけです。それ以外は高校募集枠自体がない。だから、私立高校の入学枠そのものが少なくなっているので、中心は公立高校になるのです。
全国で考えたとき、大学進学率は短大を含め、およそ55%。専門学校16%、就職17%となっています。首都圏の場合は大学受験率はもう少し高くなるでしょう。で、中学受験率は14%です。ということは、例えば首都圏の大学進学率を60%ととすると、残りは46%となり、高校進学率は99%ですから、高校受験組を100として計算すると半分以下になってしまう、ということなのです。
さらにいわゆるMARCHレベルの学校までの入学で考えると、旧学区1番手から2番手ぐらいまで、ということになるので、それ以外の学校からの合格者は一気に少なくなってしまうという現実があります。
良く塾の先生が、とにかく私立にしましょう、という話をするのは、実はここに理由があるのです。高校受験で一番手、二番手に入れないと大学進学の可能性が減ってくる。それが私立中学に行けば、かなりの確率で大学には進むので、そこはやはり確保しておいた方が良い、ということなのです。
とはいえ、中学受験はそれほど競争率が高くないわりには、受験準備がハードになってきている。それ自体がいやで、中学受験を回避されているご家庭もあるでしょう。しかし、本当はそんなにハードなことをしなくてもちゃんと合格するのです。
景気が少し上向きになって、2018年の中学受験率は昨年比で2.6%増加しました。しかし、伸び率は決して高くはないでしょう。それは経済的な問題もさることながら、やはり中学受験準備の大変さが、浸透してきているからだと思うのです。
逆に、公立中高一貫校はそれほどの負担感がないために、ここまで本当に人気が出ています。保護者のみなさんの本音で言えば、大学には行ってもらいたいが、しかし、あまりハードなことをさせても、ということなのだろうと思うのです。
だから、負担の低い、受験準備を考えてみられると良いと思います。何も3年生の3学期から始めなければいけない、わけではないのです。
中学受験準備は2年間でできます。もし、経済的に私立に行かせることが可能ならば、ぜひ考えてみられると良いと思います。
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