試験では、できなかった問題が、家に帰ってくるなり解けたりすることがありますね。
本人自身が、「なんで、できないんだろう。」と落ちこんだりして。親ももしかしてスランプ?と心配になったりするでしょう。
しかし、実はよくあることなんです。
緊張したり、妙にプレッシャーがかかっていたり、普段できることができないことが。
私はよくこんな話をしていました。
「例えばプロ野球のピッチャーですら、打たれる時はあるんだ。けれど、その力が変わっているわけではない。だから次の試合にすごいピッチングをしたりするんだ。大事なことは「ダメかもしれない」と思わないこと。次はこんなミスはしないぞとか、次はいい点とってやる、とか、そういう気持ちを強く持つことだ。じゃないと、「また間違うかも」なんて気持ちになってきたりする。それが進むとスランプになるから、気をつけよう。」
常に完璧に行くわけではありません。
ただ、次はよくなってやる、と気持ちをしっかり持って勉強を進めればいいのです。ところが、つい親も慌ててしまって、家庭教師をつけたり、いろいろしてしまう。「いじって」しまうんですね。そうすると子どももそういう気分になってくる。
だから親はドーンと構えていないといけない部分があります。そういえば、以前、プロゴルファーの青木さんが「しゃーんめい」と言ってましたね。仕方がないよ、という意味でしょうが、それをいうことで気持ちを切り替えていたのです。
やってしまったことはもう仕方がない。だから次に同じことをしないようにがんばればいいのです。
まだ本番ではないんですから。