第291回 ロークラスが続くと・・・

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■ あまり好きな呼び方ではありませんが、ある塾では組み分け試験結果でいわゆる下位クラスをこう呼びます。下位クラスに入っていくと、なかなかそこから脱出できない、でしょう。その教室でひとつの順位があり、少なくとも上にいくためには「ヒトを抜く」必要がある。

■ 本当は、そのカリキュラムがわかったか、どうかが重要なのですが、その吟味とは別に、ヒトを抜かなければ上には行けない。だから、わかるだけではダメなんですが、元々下位クラスではわかっていないことが積み重なっていることもあり、劇的に上位に上がる、ということはまずありません。

■ で、それが問題。

■ つまり本人の意識の中で、「自分は上がっていけないからダメなんだ」的な意識ができあがっていく。別に同じ塾の他の生徒を抜かずとも、自分の志望校に届けば良いだけの話なのだが、だんだん話がすり替わってしまうところがあるわけです。

■ だから、下位クラスが続いたら、やはり流れを変える必要がある。考える力が十分にあるにもかかわらず、そこでそういう意識を詰め込まれてしまい、「どうせダメだから」という子は結構少なくありません。今預かっている子にもいますが、本当に意識を変えるのが大変。それなりにやればできるはずなのに、「どうせ・・・」という意識が働いてしまうからでしょう。

■ 子どもはまだ人生経験がない分、何か思い混むとそこから脱出できないところがある。本当は逆に思い混んでもらって、「僕はできる」と考えてくれるとそれなりに良いのですが・・・。


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