第210回 スランプからの脱出法

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■ この時期ぐらいから、スランプに突入してしまう子がいます。今までできた問題ができなかったり、覚えていたはずの知識が答えられなかったり。しかし、本当のことを言えば、学力はどこかに消えてしまったわけではないのです。子どもたちにはそれなりに考える力はついていたはず。では、どうしてできないのでしょうか?

■ 一番大きいのは心理的な問題でしょう。今まではあまりプレッシャーを感じずに、こうだ、とかこうすれば解ける、みたいに考えて解いていたはずなのです。しかしここのところ、模擬試験でも合格可能性が出てくるから、「もし落ちたらどうしよう」みたいな考えが頭の中に浮かんでくる。いや、実際は試験中にそこまでのことが頭に浮かんでいるわけではないのです。ただ、以前みたいにこうだ、という風には出てこない。こうだと思うけど、違うかなあ、最近できないから、ちがうんだろうなあ、みたいな心理になっていって、間違えることが多くなるのです。

■ だからできる、という自信を持てれば実はスランプは解決する。しかし、そう思えないからスランプになっているわけで、これはそう簡単には解決しません。

■ よく教室で実践していたのは、本人の力からしてやや「やさしい」問題を解かせる方法。さすがにやさしいとまあ、間違えることが少ない。少ないから点数がとれるわけで、そこをすかさず、ほめる。「できるなあ」とか、「えらいなあ」とか。これはスランプになっていない子にもよくやっていました。秋の最初のころには難しい問題を出しているが、だんだんにやさしくしていく。そうすると、本人の力が変わらずとも点数が良くなる。良くなる、ということは「え、合格するかも」と思えるようになる。そうすると、スランプに入りにくくなるのです。

■ これからはあまり、難しい問題をやるよりは「できそうな問題を確実にできるようにする」練習をした方が良いのです。そしてできた、という感覚を積み重ねる。そうすることで、次第に「迷い」がなくなればスランプは脱出します。もちろん、落ちることへの恐怖感も同時に取り除いていく必要がありますが、できると思えばそういう恐怖感も少しずつ遠のいていくので、とにかくできることを自分で確認できるようにしていってください。

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