数の性質に関する問題

Pocket
LINEで送る

2015年麻布中学の問題です。


(1)$$\frac{a}{84}$$ = $$\frac{1}{b}$$ となる整数の組(a,b)は(1,84)(84,1)を含めて12組あります。残り10組をすべて答えなさい。

(2)2つの整数c,dの最小公倍数は84であり、$$\frac{1}{c}$$ + $$\frac{1}{d}$$ = $$\frac{11}{84}$$となります。整数c、dをもとめなさい。ただし、cはdよりも小さいものとします。

(3)4つの整数e、f、g、hの最小公倍数は84であり、$$\frac{1}{e}$$ + $$\frac{1}{f}$$ = $$\frac{1}{g}$$ + $$\frac{1}{h}$$ となります。またe、fは3の倍数で、g、hは3の倍数ではありません。
整数e、f、g、hの組を2組答えなさい。ただし、eはfよりも小さく、gはhよりも小さいものとします。


【解説と解答】
(1)84の約数は1、2、3、4、6、7、12、14、21、28、42、84です。
したがって(a、b)=(2、42)(3、28)(4、21)(6、14)(7、12)(12、7)(14、6)(21、4)(28、3)(42、2)の10組です。
(答え)(2、42)(3、28)(4、21)(6、14)(7、12)(12、7)(14、6)(21、4)(28、3)(42、2)

(2)$$\frac{11}{84}$$=$$\frac{7}{84}$$+$$\frac{4}{84}$$=$$\frac{1}{12}$$+$$\frac{1}{21}$$
(答え)c 12 d 21

(3)84の約数で3の倍数は3、6、12、21、42、84です。
$$\frac{1}{3}$$=$$\frac{28}{84}$$ですから分母を84で通分すると分子は28になります。
同様に6は14、12は7、21は4、42は2、84は1です。
3の倍数にならない84の約数は1、2、4、7、14、28ですから、これも分母を84で通分すると分子は
84、42、21、12、6、3になります。

$$\frac{1}{e}$$ + $$\frac{1}{f}$$は分母を84で通分すると、28、14、7、4、2、1の2つの和になり、
$$\frac{1}{g}$$ + $$\frac{1}{h}$$は分母を84で通分すると、84、42、21、12、6、3の2つの和になります。これが等しいのは
(7、2)=(6、3) (14、1)=(12、3) (14、4)=(12、6)です。
したがって
(e、f、g、h)=(12、42、14、28)(6、84、7、28)(6、21、7、14)でこのうち2つを答えれば良いことになります。

(答え)(e、f、g、h)=(12、42、14、28)(6、84、7、28)(6、21、7、14)から2つ

「映像教材、これでわかる数の問題」(田中貴)
=============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

がんばればできる、というわけにはいかない
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

5月12日の問題
==============================================================

==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村

Pocket
LINEで送る