2015年灘中学の問題です。
次の文を読んで、以下の問いに答えなさい。
約400年前に望遠鏡が発明されると、月の表面には写真のようなクレーターがたくさん見えました。
このクレーターがどうしてできたかは、長く議論されました。一つの考えは「火山のふん火」でできたとする説。もう一つは隕石(いんせき)の衝突でできたとする説です。
どちらが正しいかはA遠くから見ているだけではなかなかわかりませんでした。約50年前に人類がロケットで月に行って.ようやくB隕石衝突説が正しいとわかりました。
問1 下線部Aに関して、ふん火でできたクレーターと隕石の衝突でできたクレーターは、形がよく似ていますが、地球ではそれらの近くへ行っていろいろ調べることができます。地球上のクレーターで次のことがわかった場合、(l)~(3)のそれぞれについて、火山のふん火でできたと考えられるものはアを、隕石衝突でできたと考えられるものはイを、どちらともいえないものはウを答えなさい。
(1)クレーターのかべや底を作っている岩石と同じ岩石が、クレーターのまわりに飛び散っていた。
(2)よう岩がまわりに流れ出て、固まっていた。
(3)とても強く押されてできる物質が.底の地中から発見された。
問2 下線部Bに関して、人類が月に行って発見したある事実によって、隕石衝突説が正しいとわかりました。その事実とは次のア~エのうちのどれだと考えられますか。1つ選び、記号で答えなさい。
ア 月の海とよばれる地域の石から生物の化石が見つかった。
イ 月の海とよばれる地域には大きなクレーターが少なかった。
ウ 月面にある石は、どれもかどが取れていて丸かった。
エ 月面にある石の表面に数mm以下の小さなクレーターがたくさん見つかった。
惑星(わくせい)の表面については、距離が月よりもはるかに遠いため、望遠鏡で見ても、そのくわしいようすはわかりませんでした。無人のロケットが惑星の近くまで行って初めて、表面のくわしい写真を送ってくるようになりました。C惑星の中には表面に無数のクレーターがあり、月とそっくりのものもありました。地球は惑星の一つで、月とは非常に近く、同じような環境で同じようなでき方をしたと考えられます。しかし地球の表面には、隕石の衝突でできたクレーターは少ししか見つかりません。
問3 下線部Cに関して、その惑星も地球も月も、誕生した当時はすべて表面に無数のクレーターがあったと考えられます。その惑星に今 も多数のクレーターが残っている最も大きな理由は何と考えられますか。下のア~オから1つ選びなさい。
ア その惑星の表面の温度が高い。
イ その惑星の表面の温度が低い。
ウ その惑星の表面に水と空気がある。
エ その惑星の表面に水と空気がない。
オ 厚い雲におおわれていてその惑星の表面が見えない。
【解説と解答】
問1
(1)隕石が衝突しても、火山が爆発しても、かべや底を作っている石がまわりに飛び散る可能性はあるので、ウ。
(2)よう岩は火山の爆発で出てきますから、ア
(3)強く押される、というのは隕石が衝突した後と考えることができます。イ
(答え)(1)ウ (2)ア (3)イ
問2
隕石衝突と生物の化石は直接結びつきません。大きなクレーターがなくても、火山が爆発した可能性はあります。角がとれてまるくなるのは流水によるものだから違います。エは数mmのクレーターが石の表面にあるということは火山では考えられず、隕石が衝突することでその圧力が石の表面にも及んだと考えられます。
(答え)エ
問3
地球にも最初はクレーターができたわけですが、しかし、それはやがて雨や風、流水によって浸食されてしまいました。しかし、月では水も空気もないので、浸食されることがないので、残っていると考えられます。
(答え)エ
===========================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
入試が一番のでき
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報
慶應中等部 出願数
==============================================================
==============================================================
==============================================================
==============================================================
にほんブログ村