第164回 どっしり構える

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■ いよいよ入試が近づいてきました。この時期、お父さん、お母さんにお話しすることで、一番大事だな、と思うことは「とにかく慌てない」ということです。

■ 模擬試験の点数が悪かった、過去問が解けない、知識が覚えられない。締切が近づくにつれて、子どもたちにも小さな異変がたくさん起きます。それはどちらといえば、気の迷いだったり、ちょっと弱気になったり、ということでしかない。まだ12才なのだから、当然、そういうことが起こったとしてもおかしくはないわけです。

■ しかし、それを見たお父さん、お母さんが慌ててしまうと、これは火に油を注いでしまうことになりかねない。「大したことではない」とあしらえばよかったのが「それは大変だ!」ということになり、本人も「大変なのか!」と再認識してしまって、さらに悪くなる、ということがよくあるものです。

■ この時期スランプになる子も同じような理由でしょう。ちょっとできないことが続いたりすると「スランプかもしれない」「僕は合格しないかもしれない」と思い始めてしまう。そうすると、やはり「何か手を打たなければ」と慌ててしまって、かえってややこしいことになってしまいます。

■ 子どもが勉強して培った力は本来はどこにもいきません。ただ、それを冷静に引き出す心の力が不足している、あるいは迷いからうまく働いていない、ということなのです。落ち着いてやったらできるはずなのが、大騒ぎをしてしまうとさらに迷いが深みになって、これは本当に迷うようになってしまう。そうなると疑心暗鬼になって「合っている」ものまで「間違っている」ように感じてしまうから性質が悪い。

■ ここで、親がどっしり構えて「できる」ということを認識させれば「なんだ大したことないか」に変ることなのです。だから、とにかくどっしり構える。親が心配したり、動きが多くなると子ども自身も「まずい」と思う気持ちになるから充分注意してください。

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