学校別対策を家庭で考える

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受験対策で最も大事なのはやはり学校別対策だろうと思います。

これまで合格実績を伸ばしてきた塾がなぜ伸びたのか、ということを振り返って考えてみると、やはり学校別対策に力を入れた、ということにあるのではないでしょうか。塾の経営から見ればなるべく多くの生徒に同じことをさせることの方が経済合理性があります。教材の種類も増やさなくていいし、先生は同じことをある程度繰り返しやれることになる。

しかし、学校別対策を考えるとそれぞれの学校で出題傾向が違うので、教材も増やさないといけない。また年によって出題が変ってしまうこともあるので、これも準備を怠らないようにしないといけない、ということで手間がかかるのです。

でもそのかかる手間の分だけ、子どもたちの勉強はより効率が良くなり、点数が伸びる。今は学校別対策をすべての教室でやれるわけではないので、日曜日を中心に教室を決めてそこに集まるというような運営の仕方も増えてきましたが、それでも多くの場合、学校別対策が行われるのは上位校だけでしょう。

しかし、子どもたちの受験する学校は上位校ばかりではない。でも上位校でなくともやはり学校別の出題傾向はあり、それに対する対策をしっかり実行すればこれは効率が良いに決まっている。

で、塾でできないのなら、家庭が中心となって組み立てるべきでしょう。まず最初に過去問をやることから始まりますが、過去問を研究することが大事です。学校別の出題傾向というのは、なかなか変えにくい。その対策をしてきてくれるだろう、と学校が予測する分、やはり動かしづらいところはあるのです。

だから、それをまずしっかり研究します。そして「出題形式」をしっかり整理しましょう。例えば国語は選択肢が多いのか、記述なのか。算数は基本中心なのか、記述を含む応用問題が多いのか。理科社会は知識を単純に聞くのか。その範囲はどの程度なのか。塾の暗記テキストで充分か。などを調べていけば自然、何を優先すればいいかがわかってくるはずです。

で、それを真っ先にやるべきなのです。塾の勉強が自分の子どもが受ける学校の入試傾向に合っていないなあ、と思ったら多少間引いても学校別対策を優先した方が良いのです。お父さん、お母さんが子どものために考えたことは、決して外れてはいません。

そしてこの学校別対策こそが、合格の一番の近道であることは間違いないのです。

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