第43回 正解率を上げる

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    受験まであとわずかになってきました。
    この時期、ぜひ気にしていただきたいことがあります。それは正解率です。
    例えば正解率7割の生徒A君と正解率9割のB君がいたとしましょう。
    多くの入試で合格点は7割前後です。(もっと低い学校もありますが。)
    A君は正解率が7割ですから、全部の問題に手をつけなければ70点はとれません。
    しかしB君は8割の問題に手をつければ、目標の70点に到達します。ということはB君は2割すてることができる。
    こうなるとA君とB君では明らかにB君の方が合格しやすくなるのです。
    子どもたちの答案を見ていると、もったいない点の落とし方が目立ちます。最初の計算から間違えていたり、考え方はあっていたのに最後の引き算で間違えたり。
    本来はもっと点数がとれるはずなのに、実際の点数はかなり低くなっているお子さんが多いのではないでしょうか。
    ですから、これからはあまり難しい問題を追うのではなく、できる問題を確実に解く練習をするといいのです。
    問題文を読むとき、条件がいくつあるか、確認する。
    計算はその場で見直す
    答えが出たと思ったら、その場でもう一度問題を見直す。
    以上3点を守るだけで、だいぶミスは減るのです。しかし、実際にそういう注意をしていても試験では、それをやっていない子がとても多いのです。

    これから試験までの間に「手をつけた問題は間違えない」子になると、大方合格します。

    ですから、過去問や類題をやるときも、常に正解率を上げる工夫をしてほしいと思います。

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