2013に関する問題

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2013年 灘中学の問題です。


2013は4個の連続する数字0、1、2、3を並べ替えてできる数です。また、4213も4個の連続する数字1、2、3、4を並べ替えてできる数です。このように、4個の連続する数字を並べ替えてできる4桁の数について考えます。
(1)3で割り切れるものは全部で何個ありますか。
(2)千の位、百の位、十の位の数を左から順に並べてできる3桁の数を3で割ったときの余りと、一の位の数を3で割ったときの余りが等しいものは全部で何個ありますか。

(解説と解答)

(1)3つの連続する整数は3で割り切れますから、もう1つが3の倍数であればいいことになります。3つの連続する整数には3の倍数が1つ含まれますから、3の倍数が2つ入ればよいので、最初が3の倍数になれば良いことになります。
3、4、5、6のような形です。
したがって
0、1、2、3 の場合は3×3×2×1=18個
3、4、5、6 の場合は4×3×2×1=24個
6、7、8、9 の場合は4×3×2×1=24個 ですから
18+24×2=66
(答え)66個

(2)3ケタの整数を3で割った時の余りは、各位の数を3で割った時の余りに等しくなります。
例えば3ケタの整数ABCは99×A+A+9×B+B+Cとあらわすことができ、
99×A+9×Bは3で割り切れますから、A+B+Cを3で割った時の余りがABCを3で割った時の余りに等しくなります。

4つの連続する整数を考えるとその中にはは3で割り切れる数、3で割ると1余る数、3で割ると2余る数が必ず1つずつ含まれ、もう1つは3で割り切れる数、3で割ると1余る数、3で割ると2余る数のどれかになります。

(1)もうひとつが3の倍数の場合

一の位の数を3の倍数にすれば条件が成り立ちます。
すなわち3456で345と6はともに3で割り切れます。

3つの連続する整数 3の倍数ですから、

0123の場合 3ケタの整数の作り方はそれぞれ
123 0  →6通り 
012 3  →4通り

3456の場合、3ケタの整数の作り方はそれぞれ
345 6  →6通り
456 3  →6通り

6789の場合 3ケタの整数の作り方はそれぞれ
678 9  →6通り 
789 6  →6通り なので 合計34通り。

(2)もうひとつが3で割ると1余る数の場合

1の位の数を3で割った時2余る数にすれば条件が成り立ちます。
すなわち1234で134と2にすればともに2余ります。
このような数は
1234 4567 の2つ
134 2  →6通り 
467 5  →6通り 
6×2=12通り

(3)もうひとつが3で割ると2余る数の場合
1の位の数を3で割ったとき1余る数にすると条件が成り立ちます。
すなわち
2345で1の位を4にすると235と4はともに3で割ると1余ります。
このような数は
2345 5678 したがって(2)と同じように12通りあるので、
このような数は
34+12×2=58通りあります。

(答え)58通り

ということで、今年はこれが最後になります。

1年間ご覧いただきありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

田中 貴

「映像教材、これでわかる数の問題」(田中貴)
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