第24回 中学受験の難しさ

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四谷大塚の入試情報センターのホームページに入試結果グラフがあります。まもなく更新されてしまうと思いますが、2006年の3校の結果をごらんください。

麻布中学
開成中学
早稲田中学

グラフの見方は偏差値別に黄色が合格者でかつ進学者、緑が合格者で非進学者、ピンクが不合格者で帯になっています。80%ラインは合格者が8割になっている偏差値、同様に50%、20%ときられています。

男子の人気校で筆記試験のみの学校ですから、なんとなく上から合格していくようなイメージがあるかもしれませんが、結構ばらついているのが各グラフでおわかりになると思います。

麻布で言えば、全員が入っているのは70まで。しだいに不合格者の割合が増えてきて、62で半々。
54の子までは合格していることがわかります。

開成でも全員が合格するのは73まで。67で半々。57までの子が合格していることになります。

72でも落ち、57でも入る、これが中学受験の難しさでしょう。学年が上がるにつれて、だんだんこの差が縮まってくるわけですが、やはり子どものすることですから、ミスがあったり、上がったりすれば、大丈夫と思われた子でも落ちるし、今まで成績が悪くても、ここ一発で入ってしまう子もいるのです。

要はその日できるか、できないかであって、開成の試験はこの合格者が上位に並んでいるだけなのです。だから途中の偏差値やクラスは、さほど大きな問題ではない。むしろ、当日にどれだけの力を発揮できるかにかかっているのです。

むしろ子どもたちのモチベーションを上手に引き出し、後半にぐーっと伸びて、合格ラインを突破するというイメージが一番、良いのではないかと思います。

最近、塾ではいろいろな試験があり、クラス分けもされているわけですが、それでもこれだけバラつくのです。ですから、組み分けテストや偏差値にあまり振り回されてはいけないと思うのです。

むしろ、最終の結果をよくするための長期、短期の計画と学習の実践が必要なのではないでしょうか?

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