第9回 冷静に見る

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夏休みがまもなく終わります。この後6年生は毎月のように模擬試験が始まります。特に9月最初の模擬試験は、夏休みの成果ということで期待される保護者の方が少なくないでしょう。

ただ、これまで見ていると7月の成績よりも9月の成績の方が下がる子供が少なくありません。これは夏休みに勉強しなかったからではないのです。むしろ勉強したので、間違える可能性が高くなってきたからです。

今までは知っていることがそれほど多くなかったから、間違えなかっただけなのです。ところが勉強していろいろな知識や解法が増えてくると、「あれ、こっちだったかもしれない」と迷い始めます。そしてここが重要なのですが、むしろ間違えてほしいのです。

間違えるから間違いを知ることができる。だから模擬試験は合格可能性や偏差値よりも「何を間違えたのか」冷静に見ることが最も重要なことなのです。

最近の模擬試験は合格可能性や適性校についてグラフィカルな表示をしてくれます。ですからつい、親はそちらに目が行ってしまうのですが、本当は答案が一番大事。

何を間違えたのか、しっかり復習し、そこで精度を上げていく。

秋の勉強で最も重要な点です。

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