第42回 記述を得意にする方法

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■最近の入試問題では記述が増えてきました。でもみなさんの答案を良く見ると、記号や書き抜きの部分は答えているけれど、記述は白紙という人が少なくありません。白紙で出してしまうと、0点は決まってしまいます。どうして白紙にしてしまうのでしょうか?一番多い答えは面倒だ、ということです。次の答えはわからない、でも本当にそうなのでしょうか?

■似たような問題でも選択肢にすると、答えを出せる人は少なくありません。最初から答えを出すことにあまり慣れていないから、記述問題を遠ざけてしまう人が多いのです。ですから、まず書き出す!という練習をしましょう。

■問題を読んで、こうだと思うことをまず書いてみるのです。上手に書こうなどとは思わず、メモ書き程度でもいいでしょう。とにかく書くのです。「お父さんが亡くなって悲しい気持ち」とか「自分が考えたとおりになって満足した」とか短い文を考えてください。字数が多いと、そんなに書けないという人がいるかもしれません。しかし、短い文をたくさん書けばいいだけです。

■短い文をたくさん書く、この練習をしてください。短い文ですから、書くスペースが小さければすぐいっぱいになってしまうでしょう。そしてここがポイントですが、記述問題は必ずといっていいほど部分点があるので、書けばなにがしかの得点になる可能性は高くなるのです。

■どんな記述問題でも答えを書く、という気持ちを持ってください。そこで部分点が数点でもとれると、実際の入試では何人もの受験生を追い抜くことができるのです。上手に書こうと思わず、短い文をたくさん書く、ここに集中してください。

■必ず答えを書くというくせをつけると、答えを書くことが苦痛ではなくなります。そして書きなれてくればくるほど、力はついてきます。少し余裕が出たら、答えと自分の書いた答えを見比べて、「こういうことを書けばいいんだなあ」と復習してみてください。そういう練習が積み重なると、記述問題は得意になってくるはずです。私は今まで、たくさんの子どもたちの記述指導をしましたが、6年生の最後まで「書けない」という子は1人もいませんでした。つまり書くこと自体はみんなできることなのです。次のテストでは、絶対に空白にしないぞと決めて取り組んでほしいと思います。

(平成17年11月20日)

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