第29回 過去問を中心にした学習法

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■入試に向けて、そろそろ志望校が絞られてきたのではないかと思います。この時期からは過去問を中心にした学習が必要になります。実際にこの段階で第一志望、第二志望を絞り込んでいった方が入試対策は効率が良くなるのです。

■入試問題にはやはり各学校で傾向があります。例えば算数で言えば、それほど難しくない問題をたくさん出題する学校もあれば、難しい応用問題だけを4題出題する学校もあるのです。ですから、その傾向に即した対策をしていかなければなりません。

■過去問をやっていくと、子どもがどこが不得意なのか、はっきりしてくるでしょう。例えば社会の知識が十分でないとか、理科の天体が得意でないなど、特別に対策を組まなければならないかもしれません。しかしその対策も、あくまで入試傾向に沿う形が一番効率よくなります。例えば水溶液の問題が得意でなくても、あまり計算問題が出ないのであれば、むずかしい問題を追いかけるよりも基本的な知識を充実させたほうが良いということになります。

■ある程度過去問をやったところで、一度その内容を整理し、具体的にどういう対策をするか考えましょう。ただし、あれもこれもというのでは、時間は足りません。したがって優先順位を決めてスケジュール化することが望ましいのです。

■対策をした後、また過去問をやり直し、対策が十分であるかをチェックしていきます。試験前にはどの年度をやっても過去問は8割以上とれる、というようになれば、子どもたちの自信もつき、合格可能性はさらに高くなっているでしょう。

(田中 貴)

(2005年11月6日)

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