とあせっておられるご家庭があるかもしれません。
最近の学習塾はカリキュラムが1年生から始まっているところが出てきました。1年生から塾に行かなくてもいいが、結局、そこから始まると、どうしても塾のカリキュラムは前倒しになります。
したがって、1年生から入らない限り、「塾のカリキュラムが学校のカリキュラムより先に行く」という状態になりますから、どこで入っても「やっていない」ということが出てくるのです。
子どもたちに算数を教えていても、
「これ習ってる?」
とよく聞きます。
「知ってる!」という子もいれば「習ってない!」という子もいます。特に4年生の春はそういうことが多いですね。
ここで「すでに遅れてしまった!」などと思わないことです。
例えば分数や小数の計算がまだ学校でやっていなくて、すでに塾に行っている子が知っていたとしても、それは別に問題ではない。習っていないということがわかった段階で、勉強すればいい、練習すればいいだけの話です。
もちろん学校のペースに合わせていると、中学受験はまったく間に合いません。これはその通り。だから進学塾のカリキュラムが必要になるわけですが、しかし、何も1年生から塾に通わずとも良いわけで、その段階、その段階で勉強していけばいい。
ただ、中学入試は「小学校では決して習わない」ことが出題されるので(もちろんすべてではありませんが)、これはどうしても塾の勉強が中心にならざるをえないのです。だからといって、すべて塾が決めた進度に合わせることもない。その子、その子が入試に間に合えばいいだけの話です。
一番いけないのは、「遅れてしまった!」と思って、思い切り勉強させてしまうこと。
これは、お子さんにとって何もプラスがおきません。別に悪いことをしたわけでもないのに、「遅れている!」と言われてしまって、子どもは楽しいわけがない。
「僕、分数の割り算、知らない」
と言われたら、
「そう、じゃ、勉強しようか」
でいいのです。
あわてず、少しずつ進んでいきましょう。カリキュラムも行くところまで行くと、その先はありませんから。(二次方程式は決して中学受験では出ないのです!)
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