第480回 実は遠回りさせられている

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■ 中学受験の勉強は2年間やれば十分です。

■ 中学受験生が今より全然多い時期でもそれで十分間に合ったし、今の問題に比べて決してやさしい問題ではなかったにもかかわらず、みんなそれなりにできるようになった。

■ しかし、少子化で塾経営は大変だから、下へと学年が伸びて、早い時期から塾生を確保するようになってきた。それで1年分長くなっているのです。でもそれだと実はちょっと長すぎるところがある。だから早くから始めて繰り返し復習させようとか、いろいろ考えなければいけない。

■ その中で一番いかんなと思うのは、どんな学校にも対応できるように、全員の子に全部のことをさせようとしている、ということです。中学入試は独自入試だから、目標校が決まれば、入試形式も決まるし、出題レベルも限られる。そこに向けてしっかりやればそれだけでもかなり省力化でき、効率が上がるにもかかわらず、そういうことがされていない。なるべく塾は全員を同じペースで動かしたいからです。

■ なので6年生のこの時期、せっかく一応カリキュラムが全部終わっているのなら、もう不要な復習はやめて、自分の志望校の出題傾向やレベルに合わせた勉強に進んだ方が良いのです。

■ そうすれば、そんなに遠回りをすることはないはず。6年生は特にこれからの3ヶ月をムダにしないように、志望校に向けた勉強に切り替えていきましょう。

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