2021年 ラ・サール中学の問題です。
-20℃の氷を200gとってビーカーに入れたものを発泡スチロール容器に入れて熱が逃げないようにして,1分間あたりに与える熱の量を一定に保ちながら加熱しました。
このときの加熱時間と温度の関係をグラフに示してあります。
(1)A,Cの温度はそれぞれ何℃ですか。
(2)固体と液体の水が共存しているのは,点W,X,Y,Zのうちどれですか。
(3)Bの温度は何℃ですか。
(4)1gの「氷」の温度を1℃上昇させるのに必要な熱の量は1gの「液体の水」の温度を1℃上昇させるのに必要な熱の量の何倍ですか。
(5)下線部の条件を「-10℃の氷100g」に変更して,同じ実験を開始した場合,80℃に達するのにかかる時間は何分ですか。
【解説と解答】
(1)氷から水になるのは0℃、水が水蒸気になるのは100℃です。
(答え)A 0℃ C 100℃
(2)固体と液体が共存するのは0℃ですからX
(答え)X
(3)40分で温度が100℃になっているので、1分につき2.5℃上がっています。
したがって50-36=14分では2.5×14=35℃上がります。
(答え)35℃
(4)0℃200gの氷が0℃200gの水になるのに32分かかっています。
(3)から1分間に与えられている熱量は200×2.5=500カロリー。
4分間では500×4=2000カロリーで氷200gが20℃上がっているので氷が1℃上がるのに必要な熱量は2000÷(200×20)=0.5カロリー
(答え)0.5倍
(5)-10℃の氷100gを0℃の氷にするのに10×100×0.5=500カロリー
0℃100gの氷を0℃100gの水に変えるのに80×100=8000カロリー
0℃100gの水を80℃に替えるのには100×80=8000カロリー
したがって合計16500カロリーになり、1分間に500カロリー加えているので
16500÷500=33分
(答え)33分
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