雲に関する問題

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2016年サレジオ中学の問題です。


上昇気流の中では、空気は一つのかたまりとなって大気中を上昇していきます。
ここでは、図1のように、ある地点Pにおいて空気のかたまりAが大気中を上昇し、上昇した空気のかたまりAの中で雲ができるようすについて、くわしく考えていくことにしましょう。
地点Pにおける高度による大気の気温のようすほ、高度Omでは20℃、高度0mから3000mまでほ100m上昇するごとに0.75℃ずつ下がり、高度3000mより上方では100m上昇するごとに0.25℃ずつ下がることが観測されています。また、空気のかたまりAに外から力を加えてAをこの大気中で上昇させた場合、図2のグラフのように、Aの温度は高度の上昇とともに下がっていくことがわかっています。Aが大気中を上昇していき、やがて【1】Aの中で雲ができ始めると、高度の上昇によるAの温度の下がりかたが小さくなります。
次の(1)~(6)の問いに答えなさい。

(1)地点Pにおける高度による大気の気温のようすを、解答らんの図の中にかき入れなさい。ただし、かき入れるグラフは1本の折れ線グラフになります。

(2)空気のかたまりAの温度は、高度0mから1000mまでは100m上昇するごとに何℃ずつ下がりますか。

(3)Aの中で雲ができ始めるのは、高度何mからですか。

(4)Aが外から力を受けなくても自然に上昇できるようになるのは、高度何mからですか。

(5)(4)で求めた高度より上方では、Aは外から力を受けないものとします。Aの中でできた雲の最上点は、高度何mになりますか。

(6)下線部【1】の理由として、最も適当なものを次のア~オから一つ選び記号で答えなさい。

ア Aの中で雲が太陽の光を反射するから。
イ Aの中で雲が太陽の光を吸収するから。
ウ Aの中で雲が断熱材の役割をはたすから。
エ Aの中で雲ができるときに熱を放出するから。
オ Aの中で雲ができるときに熱を吸収するから。
20160918t001

20160918t002


【解説と解答】
(1)
3000mまでは100mごとに0.75℃ずつ下がっていくので、0.75×30=22.5°さがるから、-2.5℃になり、その後-10℃までは7.5℃あるので、7.5÷0.25×100=3000mですから、高度6000mのところまで直線を引きます。

20160918t005

(2)
1000mで10℃下がっているから100mでは1℃になります。
(答え)1℃

(3)
温度の下がり方が変わるところですから1000mです。
(答え)1000m

(4)
(1)のグラフから2000mのところで2つのグラフが重なっています。
(答え)2000m

(5)
(1)のグラフで次に重なる所です。したがって4000m
(答え)4000m

(6)
雲ができるときに熱を放出するので、下がり方が小さくなるのです。
(答え)


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